ブログ - 20230327のエントリ
町内でやっているカラオケ教室に来月から通うことにした。週に一度で、会費も一か月千円でいいということであった。
そこで思い出したのである。三年前は別のカラオケ教室に通っていて、発表会に出て、歌い、楽しかった。発表会は大型施設で行われ、150人ほどが歌って、盛大であった。その時、わたしは舞台の袖口に立って歌い手へのマイク渡しをやった。肉感的に肥えた女が舞台に出る前にこう言ったのであった。
私の背中を叩いてちょうだい!
なんのことかわかないでいると、気合を入れるために思い切り叩いてよ!
黒いドレスから剥き出た背中は盛り上がり、私の欲情を刺激していたので、叩くなんて?そんなことより舐めたいくらいであった。
しかたなく軽く叩いてやると彼女はライトの下に立って、歌いはじめた。プロ並みのしびれるような歌い方であった。
ここで彼女の要望がなくて叩いたとすれば暴力、セクハラの声が出たかもしれないが発表会は成功のういちに終わった。もしかすると、叩いたことでシゴキという言葉が出たかもしれない。
体育会や部活の連中にシゴキのことを聞くと、気合をいれることじゃないか?と言う返事がいまだに帰って来ることがある。殴られる方がそのことをわきまえていればそれですむであろうが、時代はそれを超えてしまった。
わたしが自分の息子を叩いたのは当然、気合を入れるためであったが、言うことを聞かないという憎しみもあった。微妙な感情である。そこで気合を入れること自体がシゴキだと切り捨てられてしまえば人間の感情や行動の重要な部分が消えてしまうことではないだろうか?