ブログ - 20220729のエントリ
一昨日、午前4時半に起き出して、敷地内のスイカ畑に行き、敵を待った。片手にスコップの柄を握り、現れれば槍のように突き刺す構えであった。とりあえず、椅子に腰をおろして、敵の通り道を塞ぐ形で、西側の田んぼに体を向けていた。敵は線路向こうの金毘羅山から町道を歩いてやってき、敷地内のブロック塀を上ってくる・・。
あたりは暗く、スイカの玉も見えなかった。10分ほどたち、何かの気配が田んぼの方に感じられた。おれは立ち上がった。何かが寄ってきている・・・、野生動物特有の存在感とでも言うべきものが感じられた。が、姿は見えない。足元のそばでひょろ長い生き物が感じられた。ウーウーと唸っていた。俺の姿を知り、敵だと見破ったに違いない。スコップを振り上げ、先を投げつけた・・・。敵はそばの草薮の中に消えた・・・。敵の体の、筋肉の感触が、残っていた。
一度あんな目にあったら、二度と来ない、そう考えていた。
ところが、昨日やってきて、一個を血まみれにして食っていた。
ショック!
これだと、毎晩、寝ずの番をしなければならない。スイカの報告を援助者に電話しているが、その話を聞かされて奥様も精神的にまいりはじめている。
ヘミングウエイの(老人と海)を思い出した。魚を釣りきらなくなった老人がやっとのおもいで、遠海に行き、カジキマグラオを釣り上げる。が、帰路にかかって、サメに少しづつ食われはじめ、すべて食われてしまう有名な小説である。
その状況によく似ているから自分の体験を書いてみようと思い、図書館から借りてきた。
お盆までにあと5個くらいのスイカしか残っていないので、全部、食われたら逆にスッキリする・・。それでも良いかな?
そう考えて、今朝スイカ畑に行ってみた。熟していない黄色いスイカが一個だけ食われ、あと4個の子供スイカはそのまま残っていた。敵はこれが熟すのを待っている・・・・。戦いは終わりそうにない。