ブログ - 20220402のエントリ
自分は近視眼的思考になっているようだ。プーチンのウクライナ攻撃をテレビで毎日見せつけられ、コロナの報道が退いていくと、出番が変わってしまった錯覚をおぼえてしまう。コロナはプーチンの弟になってしまったわけではなく、日本では相変わらず毎日何十人もの人を殺し、入院させている。
両者は(悪)の権化に見えるがじつはそうではない。どちらも必死に生き、自分の役務をはたしているのであり、それはわたしたちと同じなのである。コロナは生存のために他の生命の中に入って、RNAをコピーし続け、結果的に生命の組織を破壊してしまっているし、プーチンは2年後の大統領選のために領土を拡張し、市民まで殺しながらその実績を作りたいだけなのである。彼は自分に都合のいい情報しか諜報部から与えれれていないと推測されていたとしても、ウクライナ攻撃の戦費に毎日十兆円もの金が使われ、そのうち国家が破産するという考えがわかないはずはない。
彼がスパイ組織の出身で、これまで何人もの敵を殺してきて、ヒットラーに劣らぬ殺人狂になってしまったとは考えたくない。が、この戦争の全体が見えなくなっているとすれば世界破滅の恐怖に襲われてしまう。
ここでわたしたちは(悪)とはなにか?にもう一度、着眼しなければならない。自分がなにをやっているのか状況の全体が見えないくせに、ひたすら破壊に励む、(この男)ではないか?それは彼だけではない。アメリカだって十年前までは核を隠しているといってフセインを殺し、さらにビンラディンを殺し、国を破壊したのではないか?
プーチンは我々の反面教師である。