ブログ - 20200920のエントリ

唄を忘れたカナリアたち

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2020-9-20 4:30

  昨日、街中の信号を渡る時、ほとんどの人がマスクをしていることに気づいた。コロナ事変の時代である。店に入る時も人と話をするときもマスクをすることが当たり前になっているが、そのうち家の中でもマスクをするようになるのではないか?自分などは一人住まいだからすることはないが。

 おしゃべりをしない歌を歌わない笑顔の白い歯を見せない、そんな時代になった。仮面の時代である。童謡(歌を忘れたカナリア)を思い出すが、歌の中では歌を忘れたカナリアは、山に捨てられる運命が待っているのである。人間たちも非接触を長く続けると地球から捨てられる運命が待っているかもしれない。

 カラオケ店も閉鎖されカラオケ練習会もなくなり、自分は歌を歌うことがなくなった。生来ドモリのうえ、言葉も出にくくなった。それに人々はソーシャルメディアなどでの言葉にすごく神経質になり、生贄を待ち望むようになった。軽々しくしゃべれなくなった。差別だセクハラだパワハラだと騒がれて血祭りにされ、仕事や地位を失うことはふつうになった。

 感情を出せない、言葉を出せない、笑いや大声もつつしまねばならない、そんな時代であるから、(昭和)と言う時代がすごく輝いて思い出される。当時、街の広場からはフォークソングのギターが聞こえ、公園ではアベックが抱き合い、酔っ払いが酔いつぶれ、若者の殴り合いや叫びが起こり、デモ行進がはじまり、アジ演説がはじまり、騒乱の熱気がうずまいていた。

 もうそんな時代に戻ることはありえない。はるか昔に遠ざかって行くだけである・・。

 (内向の世代)という言葉がその頃、はやったが、今はコロナ事変を深く考え、内向して、マスクの奥にこれまでとはちがう方向性を持って、真理を求める時代ではないか?

 

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