ブログ - 20200906のエントリ
ある知人男性が、彼の引っ越しをめぐって、不動産屋とトラブルになった。引っ越しの際に、知人男性の父親が所有していた農機具、クズ鉄類を勝手に売られ、代金の三万五千円を着服されたという。父親は畑作業も出来ず、怒り、困っているという。わたしはその話を聞いて、むずかしいトラブルだと考えた。それは知人男性が巨大宗教団体の信者であり、、三年前に脱会した。が、不動産屋の社長と貸主は熱心な信者で、幹部クラスであるからであった。
わたしは中に入って、社長もまじえて話した。
社長は貸主が、知人男性に洋服や電気製品をやったりしていろんな世話をやいてくれたことをしゃべり、理路整然とした話しぶりであったが、知人男性は話しがとびとびになって出来事の全体がぼやけ、わたしは客観的に理解しにくかった。帰宅してから、知人男性から電話があり、つっこんで聞いてみると、同じ信者であったことからいろんな便宜を図ってもらったせいで、公私混同になっていたのがわかった。
けっきょく、農機具とクズ鉄を売った代金をもらうか、あるいは農機具を買っててもらえばいいじゃないか、ということになり、不動産屋に求めたが、彼はそれらの処分の了解は得ていた、と言い、知人男性は了解はしていなかった、と言って、また、振出しに戻った。
処分費用を引いて代金は返してもらうべきだとわたしは言ったが、不動産屋は返さないという。わたしは(裁判に訴えろ!相手は信用を無くすから困る)と知人男性に言うと、彼は不動産屋にそれを告げたのであった。そこから先のことなのである。
警察でも裁判所にでも行ってみろ!おまえが逆に刑務所に入ることになるからな!おれたちの組織がどんなものか思い知らしめてやる。
不動産屋は言い返したのであった。
わたしは、正体を見せた、と思った。戦後大きく伸びたこの新興宗教はいろんな場面で強権力を見せている。四十年前まではマスコミにスキャンダルや不祥事をまき散らしていたが、その後、すっかり影を消し、新聞、テレビ、週刊誌などに姿を見せなくなった。見せなくなったのではなく、マスコミが圧力を怖がって記事にしなくなったのである。
ということは、今回の出来事が警察所や裁判所に出されたとしても、担当者がその信者であった場合、これは当人同士で話し合ってください、あるいは額が小さいから却下する、ともみ消される可能性がある。
極論すれば罪を犯しても報道されず、逮捕もされない、という怖いことが考えられる。世の中を自由に操れるわけである。
また、この宗派と犬猿の仲であった某政党は、互いに中傷しない協定を結んでおり、いっさい報道していない。それに某政党の裏面や不祥事もこの二十年間、マスコミに出ないのである。
多くの組織がこんなふうに関係を持ったとすれば、報道機関そのものが信じられなくなる。報道機関が報道しないことは圧力団体が国民を自由に操ることになり、ファシズム体制に陥ってしまう。
すでに陥っているのかもしれない。