ブログ - 20200915のエントリ

明け方の夢

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2020-9-15 6:59

  明け方に、夢を見た。自分はNHK営業に再雇用され、事務所で営業職員と仕事の打合せをしていた。その職員は四十年前にいた男であったので、顔も憶えていたが、なぜ夢の中に再登場したかはわからない。おとなしく優しそうな顔だった印象しかない。男の姿が消えたので、戸外に出るとそこは借家風の小さな家が点在している地域であった。四十年前、福岡市南区花畑を訪れ、ドアを叩いて回ったのであった。小さな花壇につつましい花が咲いていた。夢の中で、団地の端っこに行くと、なんとそこから先は絶壁になっていて、下が見えないほど高い位置であった。

 二十三年間、集金人として働いたが、精神や体を壊した仲間は多く、自分がかかった心筋梗塞が多かった。ストレスの強い仕事で、客との言い合いになり、警察が呼ばれたことは三度、あった。いろんな職業の中で警察が呼ばれるものなんてあるだろうか?

 じつは三日前に、集金人をしていた頃の仲間とぐうぜん会っていた。一時間ほどの立ち話であったが、十年前と同じく、元気そうであった。あの頃は、中村さんが一番の古株だったけど、ぼくが二十六年間勤務して、一番古くなりました、と笑顔で言った。百四十人いた仲間は減って、三十三人になりました、と付け加えた。自分はその数に多くの犠牲者の痛みを知った。自分が辞める頃から、NHkの搾取、締め付けはますますきびしくなっていた。集金人の与えられた地域を不動産屋にまかせたり派遣会社にまかせたり、わたしたちのの仕事を取り上げ、そのくせ、ノルマと首切りはきちんと残したのであった。数千億の利益になった。

 その間、彼は労組にもはいらず、仕事上のトラブルもなく、成績もトップで、いつも笑顔をとおしてきた。わたしにとって別人種であった。トラブルが多く、成績はトップだが、団交の場で管理職を攻撃していた自分とは大違いであった。

 彼はポケットからスマフォを取り出し、女の子の写真を自分に見せた。孫です、と嬉しそうに言い、自分には孫はいないこともあって、無感動な目線で眺めていた。金がたまったろう?と言うと、いろいろ出費が多くて、と言ったが、数千万円の貯金はあるはずであった。

 自分は米ぬかをとって、産直店に出してる、と言うと、どこから?と訊いて来たので、そこからさっきとった、と目でさした。コイン精米所のヌカ取り場であった。自分の着た作業服はヌカにまみれていた。

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