ブログ - 20200512のエントリ
コロナ禍が私たちに不安を与え、ウツにするのは、それが私たちの本当の姿をあぶり出したからである。弱い人間存在、不安定な社会、まだ終息を迎え切らない国家体制の統制力の弱さ、マスコミ報道の不正確さ、医療業界の対応の不完全さなど、あげればきりがないが、コロナはそれらの本当の姿を裸にしてくれた。
国家体制の破局となれば旧体制の概念は壊れ、新体制の哲学が自然に導かれるのであるが、現体制の復興に終わりそうな雲行きである。コロナによってGNPやGDPが下がり、終息すれば数十%まで回復するという不完全な観点・分析ばかりである。GNPやGDP、学歴、偏差値、指標の数値がどれだけ実態を反映しているか?幸福や不幸の度合いをどれだけ反映しているか?などの視点は欠如し、壊れかけている不正確な機械を温存し、そのまま使おうとする姿勢である。であれば、また、同じことを繰り返すのではないか?という指摘はない。
このホームページの巻頭に書いている(腹がへったらご飯食べに来ませんか?)は二十年前にわたしが書いたものであるが、その時から私の考えはまったくブレていない。逆にこのコロナ禍において輝いている、と自負する。家庭、社会、国家を支えるのは、この助け合いの精神である。これがあれば、独裁体制でも金権主義体制、封建体制でもわたしたちは生きていけるし、それがなくなればどんな体制であっても崩壊する。
日本には主導者はおらず、利権と利益供与で造られた砂山が壊れないだけである。次に出る為政者はこのことが分かり、正論を言える人物であるだろうし、そうでなければ自然崩壊するしかない。そして、横やりを入れてま混ぜ返そうとするチャチャ族に、どっちが正しいか、みんなの前で議論しようじゃないか、と言える人間である。
コロナ禍の時代はそんな人物を必然的に産むにちがいない。