ブログ - 20190227のエントリ
産直店に野菜や花を出している。わたしの家は広くて、亡くなった母が色んな花や木を植えていたので、伐採は大変であるが、一年中、収穫の楽しみがある。産直店に出品する要領も自然に分かってきて、いろんなものを出し、わずかな小遣い銭ほどにはなるが、生活費に消えてしまう。今は水仙、フキノトウ、ヌカ、もみ殻などを出している。
そして、沈丁花に初めて、手を付けた。
これが売れるかどうか、全くわからず、値段の付け方もわからなかったが、一枝150円で出してみた。四本出したが、二日間で売れた。それに味をしめて、十日間ほど、毎日、出した。
足の膝の高さにしかない二本の木であったが、何とも可憐な花である。まるで、処女のような姿と淡い赤色で、ひっそり咲いていた。それを毎日、切り落とし、店で値札を付けて出す、・・心が痛んだ。たくさん咲いてる水仙に対しては心の痛みなど全く感じないのに、沈丁花に対しては、涙が出た。娘を身売りに出す父親の気持ちである。自分の貧乏に対する悲しみである。
すべての花を出し終えて、残った枝を切って、二十本ほど、挿し木にした。
来年は、これから芽が出て、花を咲かせるかもしれない。
自分の生活も、見売りに出さなくてもいいようになってて欲しい。