ブログ - 20180804のエントリ

山の木々に水は要らない。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2018-8-4 4:31

  毎日の暑さにうんざりしている。農作業をして、腰痛が出ている。部屋で休み、扇風機にぼんやり当たっているのもいやになる。

 昨日はドングリ仲間(チップ農法研究班)達と本家・チップ農園に出かけて、見学した。十人ほどの仲間が居るのだが老人ばかりで、暑さのために外に出れない、という。全国的に熱中症の死者が出て、かれらは部屋でエアコンに当たっている。 

 本家・チップ農園は山の麓の一画に百坪ほどが広がっている。日当たりが良く、一日中、陽が射している。バス・タブの水の中で赤目が二匹、のんびり泳ぎ、菜園主の男性は、(それ、美味しいから、食べてください)と棚に並べてある真っ赤なトマトを見せてくれ、みな、美味しさに驚きの声をあげてかぶりついた。

 菜園主は十五年ほどもそこで奮闘努力し、誰にも負けない野菜をつくってきた。何十冊の本を読み、ネットで調べ上げた。トマト、ナス、キュウリ、ハーブ、カボチャ、オクラなどが元気よく果実を見せて、暑気を浴びていたが、菜園主はチップ以外に肥料はやらず、水も一滴もやっていないのである。人間たちも家庭菜園の野菜たちも水無くしては死んでしまう時に驚くべきことである。チップが発酵した菌糸が土壌菌を食べながら、地下に進み、一メートル以上も深耕し、スポンジ状にして水を蓄えている。菜園主が畑に棒を突っ込むと一メートルは入った。

 わたしは見学を終えると、帰宅し、車でチップを業者の捨て場に取りに行った。十袋ほども詰めた。帰宅し、スコップで耕していた畑にミツマタを入れて雑草の根を取ってっていった。かれらは肥料も水もやらないのに指のサイズの根をあちこち伸ばしていた。ヤブガラシである。

 厚さ十センチほどもチップを載せ、すき込んでいった。

 思い出した。山の木々や庭の雑草は水もやらないのに元気が良いではないか!人間や家庭菜園の野菜だけがいつも水を欲しがっている。人間はエアコンまで欲しがり、それがなくては熱中症にかかって死んでしまう、という。いびつでオカシな時代である。

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