ブログ - 20180314のエントリ
私みたいな無鉄砲な男が70歳まで生きいるのは、ミステリアスとしか言いようがない。何が起こっても不思議ではないのに犯罪者にもならず、一般人の顔をして生きてきた。
若気の至り、でこんなこともやってみた。ストリップ劇場で舞台の上で女と性交をすることで、当時は(まな板ショウ)と呼ばれていたが、なんと鷹揚な活気に満ちた時代であったか?と懐かしく思い返される。今ではストリプ劇場もすっかり減って、北九州市にも福岡市にも一軒しか残っていないし、風俗店もつぶれる所が多く、客に入りも悪いようだ。この三年間、通っていない。
バブルの頃は性産業も隆盛を極め、新宿には奇想天外の店があったが、衰えていった。ストリッップ劇場も消え去るのかと想像するとさびしい気になる。
ストリップ劇場の中は暗く、男の顔ばかりしかない。それが観客席から踊り子の裸を見詰めている視線は、いやらしくはなく、すごく純粋で少年のようであったと思いおこされる。自分を捨てた(仏)のような顔であった。踊り子と男優が舞台の上で実際にセックスを始めると、(そんなことが、毎日,何回も出来て良いな!おいちゃん)と観客が男優に話しかけ、(こんなことはなあ、、兄ちゃん、人に隠れてやるからこそ気持ち良いんだぜ)と男優が答え、腰を動かし始めていた。
(ただ今から、まな板ショウを始めます。ご希望の方は手を挙げてください)
アナウンスが流れると、待ち構えていた私は手を挙げた。
ネグリジェだけをまとった踊り子が舞台の上から、私の手を取り、階段から上げてくれた。
出来るかな?と少し心配しながら、舞台に上がり、ズボンとパンツを脱いでいった。それからは乳をもんだり、吸ったりしながら行為をすすめていったが、どこかおかしかった。勃起はしていたが、力強さがなかったのである。隠れて一対一でやるのとは違って、集中力を失い、観客席の目線の方にエネルギーを取られていたのである。
結局、射精はしたがどこか物足りなさが残った。千葉県船橋と神奈川県相模原市のストリップ劇場でまな板ショウに出た。時々、わいせつ物陳列罪で逮捕される者もいたし、捕えてみれば警察官であった、ということもあった。
セクハラが世間を賑わす今からみれば、なんとも(のどか)な時代であった。