ブログ - 201702のエントリ

役者になった日。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-27 8:55

 先週の水曜日は、(障害者の会の演芸会)が開かれた。遠賀、水巻、芦屋、岡垣の四町村が毎年開いているイベントで、昨年は、カラオケと手品が余興になり、面白かった。弁当を食べながら日頃顔を合わさない仲間たちと話したりして楽しんだ。  

 カラオケの午前の部が終わると、水戸黄門の芝居になった。男優が足りないのであなたが役に出てくれと突然、言われ、びっくりしたが断れもしなかった。楽屋に連れて行かれ、袴を履いたり、鬘をかぶったり、顔に墨や紅を塗り捲られ、借金の取立て役、だと言う。舞台に立って演技をするのは初めてだし、どもる癖もあるので不安であった。

 舞台ではすでに物語が進んでいたが、その様子は楽屋裏では見えない。金を返さなけりゃあ酷い目にあうぞ!と脅かせばいい、と教えられていたがどうなるのかわからない。

 子分を二人連れた出番になり、舞台に出た。金を借りた貧しい百姓老婆と娘が返せないことを許してくれ、と頼んできた。

 (俺たちだってなあ、おめえが返せねえから子供に飯を食わせられねえんだよう!わかってんのか!借りてることは間違いないんだよ!) 

 と私が大声で言うと、子分が借用書を大きく広げて、見せた。

 (返す気があるのかないのかはっきりしろや!お天道様はちゃんと見てらっしゃるんだよう)

 (お許しください!今年は不作で米がとれなくて困ってるんですよ)

 (そんなことは知ったこっちゃあない。おめえなあ、体で返すっていう法もあるんだぜ)

 わたしは老婆の傍に寄り、唇が可愛いじゃあねえか、と囁いた。観客席から(岡垣に女がいるじゃないか!)と野次が飛んだ。

 (叩き切ってもいいんだぜ!なあ)

 わたしは子分の方を向いた。

 そこで、校門様が登場し、宥めて、一件落着となった。

 役が終わり、化粧を落として観客席に戻ると、演技が良かった、と褒められた。

 わたしは五年前までNHKの集金業務をやっていた。あれは取立て役の仕事であった。

不安という調味料。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-27 8:17

 毎日新聞の人生相談の欄に高橋源一郎さんが回答していて、わたしは興味深く読んでいる。彼は芥川賞作家であるが、受賞後は目につく小説はない。彼と私は団塊世代でもあるので考え方に共感するところが多い。

 今朝の相談内容は、ある中年女性が妻のある男と不倫をしていて、彼は七月に離婚して女と結婚する、と言っているがその言葉を信じていいものかどうかということであった。答えは次のようであった。その男がいつまでも離婚に踏み切らないのは離婚後の気持ちや生活に不安を持っているので、離婚の約束は守らないであろう、ということであった。当の高橋氏も何度は離婚の経験があるのでわかるという。

 わたしの住む町にある老男がいて、わたしと親しい。彼に妻がいるが、家庭内離婚の状態である。食事も寝床も会話も別々で実質的な離婚状態であるが生活費は与えている。金に関してグズグズ言われるのは大嫌いだからだ。老男には女友達がいて、趣味もあうし、話をしていても楽しいので一緒になりたいと考えていたが、妻が出て行かないので再婚が出来ない。家裁に行けば間違いなく調停離婚になるのであるが、彼は離婚届の用紙をもっていながらそれから先には進まない。

 妻は老男の行動を毎日、監視している。若い頃は興信所を使って調べたこともあったが年金暮らしの今はそんな余裕はない。彼はその女と時々、ドライブをしたり、家に行ったりするがそれ以上の行為には進まない。女は夫を亡くしているが夫の不倫でさんざん悩まされ、興信所を使ったこともあった。妻子ある男とは絶対に深くは進まないといつも言う。

 今月になって老男はその女の裏切り(男関係)にあい、別れた。電話もしなければ家に行くこともないが、女を忘れきれたわけではない。二人でカラオケ発表会を見に行ったり、食事をした日を思い出し、同時に家を出る時に彼の妻が彼の服装や靴やバックに女の陰を読みとろうとしていた日を思い出す。期待と不安の入り混じったあの日々は彼の最後の恋になるかもしれないが、違う意味では彼は、恋に恋していたのであり、その女そのものを恋したわけではなかったことを知っている。スリルとサスペンスと同じく、不安も調味料として味付けの役を果たしたわけである。

異種排除の時代。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-19 9:17

  トランプ大統領の移民排除、輸入排除、マスコミ排除などの発言を考え直し、彼が多数の票をとって当選した事実など思い返すと、ある意味で今の時代が見えてくる。トランプ氏などよりはるかにちっぽけな私でさえ、日本のちっぽけな田舎に住みながら、異種排除の流れを感じる。私がNHKの労組で発言した時、福岡教育大学公開講座で意見を述べた時、町内の英会話教室、俳句の会、知り合いと個人的な話題で話した時、(あなたの話は長すぎるし)難しすぎると指摘された。わずか十分程度の時間でテーマに沿った話をしてるのにその都度指摘されたと言うことはわたしの話の内容に関心がなかったからであるが、同時に異種を拒む傾向を読み取ってしまう。

 昨日はこの町で福祉活動に対するワークショップがあり、わたしも呼ばれて参加した。50名ほどが10のグループに分かれて、意見交換をした。ある男性は環境保護活動として、川に捨てられたゴミ拾い活動をしてると話した。わたしはそれは良いことであるが、田んぼから川に流れる農薬汚染水によって魚類が100分の一以上に激減しているので、環境保護をテーマにするのであれば、そちらの方が人類生存の根源に関わることではないか、という話をしていると、聞いていた町の職員が私に目を向け、そのあたりで話を止めて下さい、と言った。時間に制限があることはわかるし、町が町民の意見を聞く場をもうけたことは評価するが、結果的には町側の都合の良い意見だけを採用し、これだけ民主的に運営してる、と言うポーズを見せたにすぎない。公民館や議会の傍聴席にご意見箱を設けているが、どんな意見が出たかを町報に出すこともなければ、投稿した者には、貴重なご意見をありがとうございました、の一文しか返してこない。同時に、町役場自体が多量の除草剤を使って自然破壊しているのである。

 (擬制の民主主義)、をわたしは感じる。

異種排除の時代。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-19 9:13

  トランプ大統領の移民排除、輸入排除、マスコミ排除などの発言を考え直し、彼が多数の票をとって当選した事実など思い返すと、ある意味で今の時代が見えてくる。トランプ氏などよりはるかにちっぽけな私でさえ、日本のちっぽけな田舎に住みながら、異種排除の流れを感じる。私がNHKの労組で発言した時、福岡教育大学公開講座で意見を述べた時、町内の英会話教室、俳句の会、知り合いと個人的な話題を話した時、あなたの話は長すぎるし、難しすぎると指摘された。わずか十分程度の時間にテーマに沿った話をしてるのに何人からも指摘されたと言うことはわたしの話の内容に関心がなかったからであるが、同時に異種を拒む傾向を読み取ってしまう。

 昨日はこの町で福祉活動に対するワークショップがあり、わたしも呼ばれて参加した。50名ほどが10のグループに分かれて、意見交換をした。ある男性は環境保護活動として、川に捨てられたゴミ拾い活動をしてると話した。わたしはそれは良いことであるが、田んぼから川に流れる農薬汚染水によって魚類が100分の一以上に激減しているので、環境保護をテーマにするのであればそちらの方が人類生存の根源に関わることではないか、という話をしていると、聞いていた町の職員が私に目を向け、そのあたりで話を止めて下さい、と言った。時間に制限があることはわかるし、町が町民の意見を聞く場をもうけたことは評価するが、結果的には町側の都合の良い意見だけを採用し、これだけ民主的に運営してる、と言うポーズを見せたにすぎない。公民館や議会の傍聴席にご意見箱を設けているが、どんな意見が出たかを町報に出すこともなければ、投稿した者には、貴重なご意見をありがとうございました、の一文しか返してこない。同時に、町役場自体が多量の除草剤を使って自然破壊しているのである。

リンゴは落ちたのか?吸い寄せられたのか?

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-17 21:01

 木から落ちるリンゴを見て、ニュートンが万有引力を発見したのは有名な話だが、私は、リンゴは重力によって落ちたのか?引力によって引き寄せられたのか?に興味を持ってしまう。落ちたのでもあり、吸い寄せられたのでもある、と言う結論に達している。

 人がリンゴの木のそばに立っている。彼の目線の上から落ちてくれば、落ちたのであり、目線の下からであれば吸い寄せられたことになる。その二つは次元の異なるベクトルのように見えながら、同じ現象なのである。E(エネルギー)=M(質量)×G(重力)なのである。

 東京で生活していた頃、何をやってもうまくいかず、山手線のホームに立っていた。その時、わたしは線路のレールから強い力で引っ張られそうになった。自分の視線を外して違う方に目を向け、危うく、平常心に戻ったが、もし、引っ張りこまれて、電車にひかれていれば、飛び込み自殺をしたとマスコミは報道する。ところが本人の立場に立てば飛び込んだのではなく引っ張り込まれたのである。地球上のすべての物は引力を持っており、それが磁性を作っている。その場所で何度かの飛び込み自殺があり、レールや砂利、ホームのコンクリート縁はその出来事を磁性によって記憶してたのであり、その磁性・記憶が人を呼び、引っ張り込もうとしたのだ。一般的には霊が呼んだというが物理化学的には磁性なのである。

 人生や社会を逆の立場から見てみると、意外な真実が見えてくる。例えば、男が女を襲ったとする。マスコミはそのように報道するであろうが、実は男が女の魅力に吸い寄せられたのでもある。

農業が破壊する自然。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-16 20:39

 こんなタイトルを付けることに少し抵抗感がありましたが、現実を無視するわけにはいきません。何度も書いたことでもありますが、田舎の川や田んぼを見ると、魚類が激減してることが分かります。一か月前に川蟹の仕掛けを二つ仕掛けてみました。餌はサバの頭です。四日間、蟹が居そうなところに仕掛けたのですが、二つとも一匹もかかっていません。十年前は仕掛けの網一杯にかかっていたのです。

 原因は農家が田んぼに撒く農薬なのです。別に農家の人を責めてるわけではなく、農家が作ってくれる米を私たちは食べてるわけですから私たちも共犯者です。あれだけたくさんいたザリガニも全くいなくなり、ジャンボタニシも消え始めています。

 逆に都会では稲作はしていないので農薬の被害はなく、都会の川には魚が増え始めています。農業こそ自然の中心点であったはずですが、販売店は除草剤は害はない、と言って売り、利便性を喧伝し、自然破壊を進行させているのです。

 農村は自然の観光地として、自然回帰をめざすべきではないでしょうか?

情報の拡大に縮む社会。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-10 18:45

  今年の5月で70歳になります。

 五十年前の青春時代を思い出してみると、こんな時代が訪れるなんて誰も想像できなかったのです。わたしのことを、(岡垣町 中村行雄)で検索してみると、三年前の海老津駅南開発反対の住民投票議会で陳述した言葉が出てきますし、住所を入力すれば屋敷が現れ、わたしが畑を耕している姿が現れ、わたしの財布の中にチップを入れてるだけで、どこに行って何をし、誰と会ってるかがGPSで見えるのです。犯罪歴があればそれも出てきます。

 こんな状況をどのように捉えれば良いのか迷ってしまします。

 利用する方にとっては便利なことですが、利用される方にとっては迷惑なことですから、利用しなければ損になり、結局、皆が利用するようになり、その社会を作り上げてしまうことになります。誰が社会を統制し、何が中心点なのか見えません。見えるとすれば、五十年前にマスコミに登場したー超高度管理社会、と言う言葉です。それとグローバリニズム、全世界の資本主義化なのです。金儲けのためなら、合法的犯罪がいくらでも成立します。我が町では海老津駅南開発がほぼ完了しましたが、開通した道路には日に数十台の車しか走っていません。町長はその道路によって6千軒ほどの世帯増を見込んでいると町報に書いていましたが、百軒も増えれば良い方でしょう。町民の血税を使って当選し、責任もとらない、こんな合法的な詐欺行為がまかり通る時代なのです。

 情報の拡大によって合法的な犯罪は拡大し、社会は縮んでいくことしか考えられません。暴力団は消滅し、国家自体が合法的暴力組織に変わるでしょう。反権力的な人間をGPSで見つけ、立ち小便でもしていれば軽犯罪法違反で逮捕できます。

 個人の生活が丸見えになります。

 

トランプ時代の国家主義。

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日記
執筆 : 
nakamura 2017-2-2 5:25

 トランプ氏がアメリカの大統領になってからマスコミは大騒ぎしし、世界の流れに変化が出はじめた。メキシコとの国境に壁をつくり、不法移住民の排除に乗り出し、アメリカの利益優先主義、保護貿易、人種差別と国家主義の方向に進んでいる。イギリスのEU離脱に端を発したこの流れは、弁証法的にいえば、正、反、合、の流れの一つであるがやがて、反、の流れであったと歴史は認めるであろう。

 これまでの流れは異種混合思想の良さを認め、アメリカという人種の坩堝国家の強さ、自由思想、世界の警察官という立場に評価を与えていたが、これに反する、国家主義が芽生えてきたのだ。トランプ氏は不動産王であり、実業家であり、政治家ではなかった。商売一点で成功した人であり、マクロ的、世界的な視点、哲学的な考えに欠け、目先の利益しかない。+の裏には?があり、?の裏には+があるという考えが出来ない。思考に柔軟性、自由度が薄く、独裁的支配をしようとしている。それで成功すると信じている。あるいは背後で巨大な組織に操られている。9.11テロ事件がヤラセであったように、トランプ氏を登場させることで利益を得ようとしている闇組織があるとわたしは思う。それは歴史上何度か繰り返されてきた国家主義である。国に疲弊感が出ると自国民族優位、戦争することでの結束感、高揚意識が出て来て、国のまとまりがよくなり、支配者への崇拝感

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