ブログ - 20130725のエントリ
(スカートの中)と書くとほとんどの人は(盗撮)という言葉を連想するだろう。それほどのブームになってしまった。
デジ・カメが出来てこの現象が増えたわけだが、この行為によってどれほど多くの男が一生を棒にふってしまったかは新聞紙面やテレビを見ればわかる。デジ・カメが発明されず、ただ覗くだけであれば証拠の把握がむずかしく、捕まることはなかったはずである。
男にとって(スカートの中)はそんな犯罪行為をもよおさせるほど神秘的であり謎であり、興味を抱かせる。ギュンター・グラスの小説作品(ブリキの太鼓)の冒頭のシーンが忘れられない。ジャガイモ畑で主人公の祖母がジャガイモの収穫をしていて、その大きなスカートの中に男がかくまわれていてナチスの逮捕から助けられるという設定であったが、すごく象徴的なプロットであった。
(スカートの中)は二番目の子宮みたいなものである。その中にかくまわれ、育てられ、男児は欲情するのである。愛液や野生の匂いが充満し、それらをどんな色・模様のパンティで包装しているのか、男達は興味シンシンである。
スカートはヨーロッパで考えだされたと思うが、今や世界中を占めてしまった。西洋文明と同じく多様性と変化に富み、ひとつの文化でもある。タイトスカート、ミニスカート、フレアスカート、キュロットなどわたしが思い浮かべるだけでもこれだけの数があり、模様などは無限にあると思っても良い。
女の人はいくら年齢をとってもスカートをはき、どんな冬の寒い時でもスカートを離さない。
当然、わたしはスカートをはいたことはない。はいてみるとどんな気分になるかは想像力を働かせてくれて楽しいものである。そこには(女神)が棲んでいるにちがいないし、そのうちスカートをテーマにした小説や映画がつくられるだろう。