ブログ - 20130717のエントリ

政治的秘境の地ー岡垣町

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2013-7-17 3:09

 7月11日のことです。岡垣町で住民投票条例案の成立をめぐって、議員の投票が行われました。傍聴人がおよそ80名、新聞記者が4名見守る中、(岡垣町で住民投票を成功させる会)の共同代表である三人が議会席に座っていました。かれらは10分以内という制約の中で立って陳述をしました。西田代表は町が実行している海老津駅南口開発の発生・歴史およびその反対運動の流れについて金額や数字をだして話し、地下道や南口広場を建設することの無意味を訴えました。西村代表は署名で回ったときの経験を話しました。住民が金比羅山を守り神として敬っている事実さらに地域のシンボルとしてあることを靴底を減らしながら聞いたと話しました。中村代表は(計り知れぬもの)という言葉で切られ捨てられるヒノキの葉一枚にその価値があることを話しました。

 11名の町会議員にはいろんな思惑がからんでいて、いろんな意見を言いました。ある議員は(岡垣で住民投票を成功させる会)は政治団体なのか任意団体なのかを聞き、チラシには倒される木の樹齢が数百年であると書いてあるが調べると50年でしかなかったとか、自由通路や南口広場造成の予算の金額表示が正確ではないと言って、住民投票の成立についてのテーマからはずれてしまい、この議員の(重箱の底をつつく)特性を表現していました。次の二人の議員は町長の意見書を持ち出し、開発が町の発展になり新たな住民を呼び込む効果があると小学生のお遊戯会さながらのぶりっ子ぶりで町長に肩をもっていました。次の議員はギリシャの民主主義をもちだしたか思うと(お天道様)という古い日本語を持ち出し、論理が破綻しているのに大声をあげて自己の弁舌に酔い、認知症を疑われました。議事録をみるとよくわかります。次の議員は前議員だった西田共同代表のことをしつこく持ち出しました。彼女が町長選挙に立候補するために町会議員をやめてその空席をつくり、いかに迷惑をかけたか?今回も町長選にでるためにこんな活動をしている!と、個人攻撃をいつまでもつづけました。住民投票条例案とは関係のないことです。傍聴席から(個人攻撃はやめろ!)と声が起こると、議長が(傍聴席のかたは静かに!)と言い、(議長はしっかり采配をふるわんか!)という声に議長は(騒ぐ人は退場してもらいますよ!)と叫び、そんなやりとりがつづいていました。

 待機していた警察官が呼ばれ、(個人攻撃はやめろ!)言っていた二人の男は警察官の事情聴取に呼ばれ、状況を話していました。その間に(住民投票条例案)成立の採択が問われ、4対7の割合で否決され、4紙の新聞に翌日掲載されました。

 この町は福岡市と北九州市の間に位置しています。海あり山ありの自然に恵まれたところですが、町長、町職員、町会議員のほとんどが地縁血縁の地元出身者で占められています。採用も縁故が多く、町長は職員の出身で、労組の委員長もしてたので町長ファミリーをつくり、ほぼ一党独裁の形で町を支配しています。(井の中の蛙、外界を知らず)の世界がまかりとおり、まさに遺物(異物)になっていっています。

 昨年の町長選挙で現町長と西田氏が争い、二千票の差で現町長が勝ちました。開発賛成派はよくこの数字をだしますが内容は利害関係にもとづく票が多く、これは本来排除されなければならないのです。排除されないからいつまでも金権政治がつづくのです。

 前回の海老津駅南口開発反対の署名運動では5,500名の署名(有権者数は二万六千人)が集まったのですが、町政には反省もありません。署名をしたある旅館には町から嫌がらせの電話が入ったという噂さえあります。岡垣町役場のそばのスーパー、駐車者場わきの歩道に立って開発反対のチラシ配りをしたことがありましたが、いつもすぐに店長が注意をしに来たり警察官が来たりしました。後日、そのスーパーの店長に事情をきいたところ、町役場からチラシ配りをやめさせるように言ってきたということです。

 まさに(お代官様)の世界です。

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