ブログ - 201306のエントリ
すべてが数値化されていく現在、計り知れぬものは少なくなっている。計れるものが計り知れぬものを食っていき、計り知れぬものとして残されたものの価値はまさに計り知れぬ価値を強めていく。
空気や水、食べ物の価値を数値化できますか?と問われた場合、水や食べ物はスーパーで値がつけられて売ってるではないか、と答える人がいるかもしれないがそれはそれらが無限に手に入るということを前提にしている場合である。これが最期の水、最期の米、という予想がされた時あるいはその可能性が出てきた時、水や米は計り知れぬ価値を持つことになる。食料資源の量とそれを食べる動物の量は一定しているのである。人類が増殖した分、動物たちはデータブックとなって消えていくしかないし、人類が減った分動物は増えていくことになる。そんな関係性の中で自然が減少していっているのです。
酸素の値段がつけれますか?そんなことを考えたことがありますか?わたしが心臓の手術のために入院していた時には血圧、体温、血糖値、そして酸素濃度を毎日計られました。酸素濃度は指先にクリップみたいのをはさむだけで測定が出来、心臓と肺の働きを調べているのでした。
計り知れぬものは身近にいくらでもあり、わたしたちは気づかないだけです。金では買えないものです。
四、五年前のわたしであればこんなタイトルは恥ずかしくて書けませんでしたが、余命を意識しはじめたせいか、書いてしまいました。希少性のある男と自認するからには一般の男性が書けないことも書いてやろうと考えます。
どうやらインポに近い状態になり、いろんな点で自分自身が変わっていっています。以前は女を見ると性の対象でしかなかった(女性に対して失礼であることをお許しください)のですが、近頃ではオンナがいるな、という程度でよほどの魅力がない限り振り向くこともありません。以前であれば魅力に見惚れてれて電信柱に頭をぶつけそうになったこともありますが今ではそんな心配もないどころか時々めまいみたいのが起こり、まっすぐ歩けてるかどうか不安さえ覚えたりします。
自分を格好良くみせようとか振舞おうという意識もなく逆に(こんな男がいたって良いじゃないか)と居直っている部分もあります。スナックでキープしたボトルに(エロ男)と書いてもらいましたが、(ヒロミの命)ではありませんでした。ママは、エロ男を卒業したからそんなことが書けるのよ、なんて言っていましたがそれは一理あります。
自分を良く見せよう、という構えがなくなったことでずいぶん楽になりました。余命を意識することで失うものも少なくなりました。もとより名誉も地位もなく、(長)のつく役職についたこともありませんから権威とは程遠い位置にあります。権威の業界にしばられることもありません。
仏教の世界では解脱という言葉がありますが、それは肉体が衰弱した物理化学的な意味ではないでしょうか?(灰になるまで)という言葉もありますが、以上のように考えると誰でも解脱することが出来、その時期がやってくるのです。
およそ15年前のことになりますが、その日の昼過ぎ、宗像市池浦をバイクと徒歩で回っていました。未契約調査の仕事で当社と契約を結んでいない家を見つけ、契約をしてもらうのです。田の広がる風景の中、住宅地図にマークした家を探していました。借家風の家が目にとまったのは表札がでていなかったからです。表札がでていないということは住宅地図にも名前がでていなくて、未契約かどうかもわかりません。
玄関先に立つと、チャイムを鳴らしました。
しばらくして中年の女が戸をあけて、出てきました。ふつうの顔をしていて、特別な印象はありませんでしたが、彼女は契約はしています、と笑顔でこたえて奥にもどりました。わたしは礼を言って去りました。
次は口座振替が残高不足になり、領収書が発行されて集金にいく仕事でした。二ヶ月に一度、30件くらい出るので、慣れていましたが、その中に先ほどの女の家があったのです。わたしは彼女の家の前に立ち、インターホンを鳴らし、相手が出てくる間、手に持った領収書を見ていました。そこで不思議なことに気がつきました。口座の名義人の欄に(里子)と書いてあったのです。記憶をたぐっていると、25年前、自動車教習所に免許取得のため通っていた時に知り合った女ではないかと思いました。
彼女が玄関先に顔を出しました。
集金に来た事情を話すと彼女は、ついうっかりして入金してませんでした、といって詫び、財布をとりに奥にもどりました。わたしは彼女がすっかりスマートになり、顔つきまで変わったようだ、と考えました。15キロちかく痩せ、デブのイメージは消えていました。教習所に通っていた頃、彼女の方から話しかけてきました。平凡な感じでしたが、自分の顔を指でさしながら、(わたしってもちろん美人じゃない。ブスじゃない)といって私の顔を見、(ドブスなの!)と聞こえよがしに言って笑いました。
それほどひどい顔ではなく、二度ほど二人でホテルに入りました。
奥に引っ込んでいた彼女はわたしの前に現れてお金を払いました。
「里子さん!」
わたしが叫ぶと、彼女は家の奥に逃げるように去りました。
教習所で彼女と親しくなる前のことでした。談話室の中にいて、窓からコースを走る教習車を見ていると、体に重い衝撃を感じました。太鼓をそばで叩かれたような衝撃でしたが、音はなく、体に異変もありません。彼女が5、6メートル向こうに立っていてわたしのほうを見ていました。なんのことかわからず、気にもしませんでしたが、そんなことが同じ状況でもう一度起こりました。そのことを彼女に話すことは忘れていました。
宗像市日の里のアパートを回っている時、偶然、彼女が現れました。家を建て替えるために仮住まいをしてる、と言うので住所変更をしてもらいました。個人的な話はせずに引き下がりました。
ある日、宗像市石丸のミスター・マックスで買い物をしていました。歩いていると衝撃波を感じました。
里子が5,6メートル先の前方に見えましたが、わたしは気づかないようにして去りました。
これに似たことが最近、起こりました。いつも散歩する道で0君と知り合い、親しくなりました。彼も自然を愛する男でわたしと共感することが多いのです。彼のケイタイに電話を入れようとすると、彼がわたしの家の門扉に現れたり、わたしが散歩しながら彼に出会うかな、と考えていると彼が曲がり角に立って背伸びをしていたり、そんなことが6、7回ありました。
体から出ている波動が原因だと思いますが、いずれ科学的な証明がされるでしょう。
時間的な余裕があったせいか、今年は野菜作りがうまくいき、観察することが出来ました。畑は食料の自給をしてくれると同時に自然観察の修養場でもありました。
キヌサヤインゲンは花の咲いた頃、鳥によく食べられましたがその後は食べられることなく順調に育ちました。今では取り出した豆を冷蔵庫に保存し、フライパンで炒っては食べています。ホウレンソウは育ちすぎてトウがたち、葉を刈ってゆがいて食べています。大根は苦味のあるのが出来て良かったのですが、これもトウがたったので切干にしています。ミズナもよく成長したのですが、これもトウがたって硬くなり放置しています。スナップインゲンは収穫時期なので、ゆでて食べています。
シロウトの野菜作りですから失敗が多く、その分自然への理解が深まるようです。
ドクダミの花が咲き、収穫をはじめました。昨年収穫して産直の店にだしたのは全部売れてしまい、嬉しかったです。100グラム、500円で、40袋くらい売れました。
トマトやキュウリはよく成長していますが、シシトウ、ピーマン、ウリなどはいつまでも大きくなりません。牛糞、鶏糞、油粕、38(化学肥料)などをじゅうぶんにやっているのです。
ここで考えました。雑草は肥料などやったことがないのに野菜をはるかにこえて成長が良いのです。その点、野菜は肥料をやり手入れをしないと育ちません。それは野生のエネルギーが関係しているでしょうが次のように考えられます。雑草は刈られることがあっても収穫して持ち去られることはありません。その場に放置されて枯れるだけです。ところがこれが養分の補給になるのです。雑草を構成する元素が土に還り、次の年に芽を出す草の肥料になるのです。だから、肥料がいらないのです。そのつど収穫される野菜は養分の補給が人の手で要ります。
人間も本来は自給自足の生活をしていたわけですから、それは自己循環にちかいものです。山林の雑木林を考えてみましょう。ドングリやヒノキやいろんな木は自己もふくめさまざまな木の元素を落葉から吸収して育っているのです。
そう考えてみると、私たちには自分の力で生きていく能力がそなわっていて、多様な人間や多様な国家にかこまながら、それが活性化につながっていることがわかります。
2ヶ月ほど前、近所のスナックに一人で入りました。以前、知り合いの男とそこで飲んだことがあったし、店の雰囲気も良く料金が安いこともわかっていました。
「エロい!」
椅子に座るなり、わたしはカウンターをはさんだ若いホステスに言われ、笑顔でおどろきました。白い頬に赤い口紅が映え、若さがあふれてました。
良い男という意味なのか?と迷いながら、注がれたビールを飲みました。若い頃、スケベな顔をしてるとよく言われましたが、エロい、という言葉は初めてでした。スケベな意味なのか色っぽいという意味なのか判断できず、はっきりさせないほうが好都合と考えてバカ話をまじえビールをお代わりしました。
若い頃は性欲が人並み以上に強かったせいか、(目のギラギラした男)という印象があって女には敬遠されモテませんでした。もちろん服装やムードづくりに気をつかったり、(女を口説く方法)という本を読んだり、努力をおこたったことはないのにいつも飢えていました。まわりの友人たちをみてみるとさほど努力もせずに彼女が出来ているのです。
どんな男が女にモテるのか?
いろいろ考え実例を検証してみましたが、わかりませんでした。イケメンで人当たりも性格も良いのに恋人のいない男がいましたし、醜男で粗野な男に美しい女がくっついていることもありました。平凡すぎて面白くもない男にも女がいました。研究すればするほどわからなくなりました。
小柄で痩せ、話も下手で金もない、どこが良いのかまったくわからない男に良い女、しかも美人がいつも付いていました。何人も女がいて、その男は女に不自由せず自分から求めなくても相手から寄ってくるのです。
今になるとわかります。その男は負圧(気圧が低くマイナスの状態)をいつも発していて、普通の圧力を持っている女(男でもありえる)は高気圧が低気圧に流れるように引っ張られていたのです。(母性愛)を刺激するとか何かしてあげたくなるような気分にさせる男なのです。こんなタイプは女のほうが面倒をみたくなるので(ヒモ)になりやすいのです。
化学の本を開いてみるとわかるように元素には反発しあうものと結合をもとめて寄り合うものがあります。上記の男性は最大公約数も大きくおおくの女性をひきつけることが出来たのです。近頃は少子化とか草食系といった言葉が流行っています。それはは男女の肉体を構成する物質が変化し、たがいに強くひきつけあわない社会が出来上がり人口抑制の機能をはたらかせているにちがいありません。