ブログ - 20120208のエントリ
トイレの神様、という歌がテレビで流れ、妙に新鮮な印象をうけました。その歌に影響されたわけでもありませんが、布団の神様、という言葉が思い浮かんだのです。考えてみればほとんどの人は布団の中で産まれ、死ぬわけですね。田山花袋に同名の小説がありますが、昔読んで官能的な印象があります。恋する女へのつながりを布団に象徴していたように思います。
睡眠時間を8時間とすれば人は三分の一の人生を布団のなかで過ごすわけですね。熟睡は仮死の状態です。布団の中で夢をみたり、寝言をいったり、いびきをかいたり、セックスをしたり、オナニーをしたり、考え事をしたり、暖かさに気持ちよかったり、まさに第二の人生ですね。幼い頃は寝小便をしたこともありました。
その人の裏面の人生でもあるわけですね。
母が亡くなった時、彼女の布団の処分に悩みました。そのまま置いておくのは彼女が存命してるような感じがし、捨てるのは忍びない気になりました。いつの間にか身内が処分してくれてました。
布団の中にはきっとその人の神様が宿っているにちがいない。主が亡くなって火葬する時には棺桶の中にいっしょに入れてあげたいと思います。