ブログ - 20240524のエントリ
昨日はアルバイトが休みの日で、部屋でぼんやりしていた。門扉の先から、今日は!と声がかかって来た。部屋から出ると、セールスマンが立っていた。葬儀社の入会勧誘のことで、一週間前にチラシが入っていた。
NHKの集金の仕事をしていた夢を朝方、見たばかりで、なにか仕事の続きのような感じがして、NHKの集金体験をたっぷりしゃべってやったら、時々彼は声を上げて笑った。女との出会いや、自己破産をした祖父さんの話など際限がなかった。彼は、日焼けした顔で一日に一件の契約を取るのが精一杯です、歩いて回っていますと言った。
自分はあの頃の自分を思い出したが、仕事は夢中でやったので、辛さはあまり感じなかった。給料はたっぷりもらっていたし、金の不自由はしなかった。彼が帰り際に、入会金として一万円払ってくれれば葬儀費用が安くなると言ったが、その金がない。千円の余裕もない。
門扉のそばまで見送ると、目の前の小川に傾いた日を浴びた水が流れていた。端っこに投げ捨てられた古自転車が見えた。
(捨てられて空を見上げし古自転車)
と言う句が、今、浮かんだ。