ブログ - 20221121のエントリ
今回のウクライナ戦争をみると、原因は土地争いであることがわかる。プーチンに言わせるともともとロシアの領土であったものをウクライナに奪われたから取り返すということであるが、考えるともっと根の深い部分がひそんでいる。それは自分のものいう所有への執着である。歴史的にみてもそれは不変んであるし、世界の戦争を振り返ってみると、ほとんどが領土への執着心である。取られたから取り返すということが多い。イスラエルであっても、2000年前に自分たちの領土であったものをアラブに盗られたと言って、数十年にわたる戦争をへて取り返したのである。今、自分が住んでる土地が千年前はおれの土地であったから返せ!なんて言われたらどんな気持ちになるであろうか?
じつは30年前、わたしが持ち山で竹の子掘りをしようとしたら、まったく見知らない男が掘っていた。驚いて理由を聞きくと、これは俺の山だとこたえた。ふざけるな!警察に行って話を付けようというと、彼は去っていった。それから何年か後に土地台帳を調べることがあって、調べてみると、明治時代に曾祖父が知り合いの借金のために担保権を設定していたのがわかり、あの男の言ったことは間違ってなかったことがわかった。
所有者のはっきりしない山はどこにもある。そこに小屋を建てたり、石を積み上げたりして自分の持山だと長年言い続ければ所有権が発生するのである。土地とはそんなものである。
だが、今回のウクライナ戦争は第二次大戦以来、被害の規模において第三次世界大戦にも近いと言われる。毎日のニュースを見るにつけ、そのとおりだと思う。プーチンに言いたいのはロシアの一割ほどの領土のために10万人もの戦死者や数百万人の国外脱出者を出し、経済封鎖をされ、世界の鼻つまみものにされてまで取り返そうとするのか?ということである。当事者はその視点はまったく欠け落ちてるのであるが、ある程度の知性の持ち主であればそろそろわかってもいい頃ではないか!