ブログ - 20220508のエントリ
家の駐車場に車を入れる時、いつも怖い思いをする。坂道をのぼってバックで入れるのだが、カーブになっているので、石垣にこすってしまいそうになる。昨日は後輪がスリップしてのぼれなくなった。少し前進して、バックするとなんとかのぼれた。
スリップさせたのは積もった八重椿の固まりであった。先月まで咲き誇っていたのに落ちて枯れ、たぶん脂分をふくんでタイヤをスリップさせたのであろう。
昨日、知り合いの老婆から電話がかかってきた。電話をかけてくるにのはこの人しか、いなくった。友人も知り合いも二人の息子(生きているかどうかもしらない)もかけて来ず、いつも連休が憂鬱なのは取り残された自分の姿を見せつけられるからである。
(昨夜、あなたの夢を見たのよ。もみ殻が売れず、体調も悪く困っている、と私に言ったのよ)
(それはそのとおりだけど、その話はこの前の電話の時にしたんじゃなかったかな?)
(そう?でも、あなたのことを考えているのに電話もくれない・・)
(電話をしようと考えていたけど、あなたの息子や孫たちが連休に来てると思って、遠慮していたんだ)
というと、彼女は、(母の日)に息子たちが高価なものをプレゼントしてくれたことをしゃべりはじめ、子持ちの娘との口論もしゃべった。
金持ちでのだくさんでわたしとは大違いの生活であるが、それだけの悩みも持っている。わたしは子供はいないのと同様であるから、金をせびられることも難題を持ち込まれることもないが、彼女の娘への悩みは気が狂うほど大きく、不眠症になり、足腰も弱くなって家に中で杖をついて歩いている。一人住まいだから倒れればすぐにかけつけてくれる者もいない。わたしと同じである。
彼女は二十年前に夫をなくしてから、何人かの男とつきあったが、誰とも結ばれなかった。活発な女性で誰にでも気前よく物をあげる人である。自分が食べない前に人に食べさせるので絶えず人の出入りがあり、電話で話もしているのに、寂しがり屋なのである。
一年前に最愛の男をガンでなくし、一人ぽっちである。
その彼女が、あなたの夢を見た、といって電話をかけてきた・・。
この老い楽の恋はどうなることやら・・?