ブログ - 20211118のエントリ
夢の中に、居た。
大都会のごみごみしているようで整然とした町並みであった。銀天街には商店が歩道をはさみ、きれいな飾り物が賑わい、晴れ晴れした通行人が行き来している。自分はなにか探しものをしながら、不安げに歩いていた。見知らぬ街で、景色も人の顔も定かではなく、活気に誘われながら、いつも落ち着かなかった。
尿意を催して夢の中から抜け出していた。、布団から起き上がり、トイレに行った。夜中に三度はトイレにいくようになっていて、その都度、夢は中断された。
布団の中に戻ると、ゆめのつづぃきが待っていた。
自分は街に遊びに来たのではなく、新幹線に通じる沿線の駅を探していた。新幹線の切符は持っているつもりであったが、財布の中には見当たらない。何時の出発であったのかもおぼえておらず、もしかすると出発に間に合わないかもしれない。
相棒の男がいるはずであったが、見当たらない。
駅らしき建物の跨線橋がすぐそばに見えた。駅に着けば、そこから先は東京駅まで電車が運んでくれる。
また、尿意を催し、布団から起き上がろうかどうしようかと考え始めた。
相棒の男はどこに消えたかわからない。あまり相手にできるる男ではなかったので同行させるべきではなかった。自分は生まれ故郷に一日かかって帰郷するのである。
思い切ってトイレに行き、小用を済ませた。
五十年まえ、東京で生活していた頃、新幹線の切符を持っていながら、出発時間に遅れて乗らなかったことがあった。また、夢の中に戻っていた、駅を見つけ、ホームに立っていたがなにか変であった。線路に乗用車が走り、人も歩いていた。こんな状態で電車は走れるのだろうか?
そんな事を考えながら目覚めると、窓の外は明るみ、朝が来ていた。
寝床の中からそばの山が見えるではないか・・・。生まれ故郷の山である。
自分は四十年前に、すでに生まれ故郷に帰っていたのであった。
夢は好きである。もう一つの世界であるが、またもとの現実に戻ってしまう。
四、五歳の頃の夢はちがっていた。当時は隣近所の友達の家にしょっちゅう遊びに行き、かくれんぼうやお医者さんごっこをしていた。友達の女児の尻にしがみついていた記憶がある。
ある夜、布団の中で眠っていていて思い出し、その子の家に行こうとした。すると体が起き上がり、そこに行っているのであった。女の子を押入れの中に見つけ、しっかりと抱きついていた。
いい気分で目覚めると、パンツがぐっしょり濡れていた。女の子の家に行き、抱いたことが体験として残っていた。
夢の中で生き、自分の意志で動くことが出来たら、それはもう一つの人生である。現実と夢と2つの人生を持つことが出来たらどんなにすばらしいか?と思う。だが、現実と夢は決して交われない平行宇宙だと言われているが、そのうち自分の意志で夢をあやつる日が来るかもしれない。その日はあの世に旅立つ日であろうが・・・、その日を待っているのである。