ブログ - 20190917のエントリ
うちの庭には栗の木が四本あり、毎日、実を拾い、産直店に出している。日に二千円ほどになり、貴重な生活費であるが、腰を曲げて,ニ、三時間も採るのに疲れることがある。
そこで、イガグリ君について考えてみた。
ドングリ、シイノミ、柿など含めて、彼らは風や蜂、蝶などの力で遠くに移動し、種をばらまくことが出来ない。おのずから野生動物や人に食べ、咥えられて運ばれるしかないのである。だから、美味しい実をつけなければならない。栗の実は美味しいが、花を付けた頃に虫が卵を産みつけ、実の中に入り込んでいる。実を食べながら成長し、実が落ちると出ていく。
実は体中がイガイガだらけで、こんなに小さいからまだ食べないでね、と言っている。が、大きくなると体を割って落ち、美味しい私を食べてね、とうったえてくる。そこで実を採るが、厚い皮に守られていて、それを剥かねばならない。その次には、体中に渋皮が張り付いていて、それを削り取るのがすごく面倒である。これは栗の作戦なのである。(全部を食べないでね)と言い、渋い部分をこぼし落として、地面にまこうと考えているのである。
虫に食われた栗は畑に捨てている。そこから芽が出て成長する。虫のお陰で人間に食われなかったわけである。
そんな子育てをして、栗は親の木から離れた場所に芽を出し、成長していく。
なんと、人間顔負けの、頭脳的な生き方ではないか!