ブログ - 20190914のエントリ
会社を、定年でやめて、まわりの人々と付き合い始めると、右を向いても左を見ても婆ちゃんたちばかりである。自分は爺ちゃんであるが、婆ちゃんには興味がなかった。が、近頃は彼女らに若い女にはない魅力を覚えるようになった。
パソコン教室の隣の彼女は、わたしが先生に質問して、メモを取ろうとすると、彼女のノートを切り取り、ボールペンをそえて、わたしの眼の前においてくれる。帰りには、菓子を一、二個、取り出して、僕の目の前にこっそり置いてくれる。
八十歳近い老女は社会・政治活動の活発な人で、それらと環境問題など話し始めると、一時間も二時間もしゃべり、元亭主を町長選挙に立候補させたことなど、あの人は女の人が好きなの、というおひれまでつけて顔を輝かせてしゃべる。顔から皺が消え、肌も輝いて、三十年も若返る。
ある老女は、朝は、お早う、夜は、お休み、とほぼ毎日、メールを送ってくれ、ひどい時には日に、二十件ものメールが来たことがあった。
カラオケ教室の老女は、毎回、おかずをパックに詰めて持って来てくれ、げた箱の上にこっそり隠していたた。うれしかった。これらは若い女にはあまり見られないことである。時々、そんな婆ちゃんたちの手をこっそり握りたくなるが、そんな時、セクハラだと騒ぐだろうか?興味のあることである。
これらは、爺ちゃんたちにはない性癖であり、やはり、女だな(母親だな)と胸を打たれ、女房に迎えたくなる昨今である。老いても、花盛り、である。