ブログ - 20190321のエントリ
ある団体の事務局長に任命されたが、自分から進んでなったのではない。それはこの団体が県の傘下にあって、下請け機関みたいなものであることを知っていたからである。元大手スーパーマーケットの店長であった男が会長に就任し、彼と共に会の運営に関わることになった。
あなたは上から目線でしゃべるから、それはやめてください。天皇陛下でもそうでしょう、下から拝むような姿勢で被災者には接してるじゃないですか?
と、彼はわたしに強く言い、それは彼以外の人からもよく言われることであったので、わたしは理解した。だが、待てよ、と考えた。組織の核心に入った部分で正確に話そうとすれば、文語的な言い方になり、彼らに言わせれば、上から目線になってしまうのではないか?
私ーこの組織図にみられるように、構造そのものが上意下達である。構造を変えなければ組織は変わらない。あなたもこの組織を活力のあるものに変えたいのであれば、本質を突いた話になってしまうのではないか?それは避けては通れないのではないか?
彼ー、一年間、待ってください。それから改革をすすめましょう。
私ーその一年間の内に私たちは旧来の体制に取り込まれてしまう危険がある。入口の部分で問題意識を持たねばならない。
そんなやり取りをした。
いろんな会の場で、皆さん、意見を言ってください、と言われた場合、本音を出せばそれは避けられないのではないか?そこで、諸先輩の方々、・・・なにとぞ、なにとぞお願いします、と言ってしまえば(具体的内容は避けます)、効果も薄いから、ダイレクトに言ってしまうのである。
このように(会)の名前を伏せて書くこと自体が、彼らの手中に収まってしまっているのである。日本は民主主義の体制を頂きながら、年金制度において、優劣のランキングは40国中、39位と聞いたし、米軍辺野古移転の問題でも、国民の多数から反対されながらも中止にならない。日本はまだ、アメリカに占領されたままである。
外国ですごい抗議行動が起こっても日本では力が弱いし、気難しいことを言う者は敬遠されている。本音が言えない状況が出来上がっている。
民主主義は、日本において、金権主義に変えられたのだ。今の時代をみるとよくわかる。有権者は政策ではなく立候補者への情実で選ぶことが多いし、後援会、地縁、血縁、利益供与が相変わらず強く、票田には国民主権ではなく、金がばらまかれているのである。日本は封建時代から民主主義ではなく、金権主義に変わったというのが正確な言い方であろう。自分のような変わり者を快く、受け入れてくれた組織もあるから、捨てたものではないが信念を貫きにくい時代である。