ブログ - 20190309のエントリ
ある知り合いの女が町会議員に立候補するので、よろしく頼むと、私の知り合いの女に言ったそうであった。わたしはその話を聞いたが、関心はあまりなかった。信念ではなく、生活費が欲しいから立候補する者がほとんどであるから、票の欲しさに、八方美人的言動をとる者には関心がなかったからである。
議員は国民の代理人であるという考え方はあるが、御用聞きであってはならない。信念を貫くべきである、と考えている。
立候補するという60歳の女に電話を入れてみた。
(どんな理由で立候補したのですか?)
(A団地の老人の人たちが坂道が多くて、買い物に苦労をしていますし、コミュニティバスも便数がへっているおです。だから、彼らを商店街の傍に移住してもらえば商店街も活性化しますよね?)
(買い物の苦労をしているのはA団地の老人だけではないでしょう。それをするのであれば普通の人の車に相乗りが自由にできて、少しの金でももらえるように法律を変えた方が早いし、その方が移転の費用も掛からないじゃないですか?)
(・・・)
(商店街の傍に移住したとしても商店街に魅力がなければ行かないし、買い物もしないでしょう。それより、海あり山あり、のこの町の自然を大事にし、活用すべきではないでしょうか?)
(そうですね。今、海岸に行ってもビナも採ると、逮捕されます)
(漁師の人たちの生活の種ということは十分わかりますが、逆に観光地として、利用したらどうかと思いますけど)
(東北大震災にみられるように津波が起こったら怖いですよね。だから、避難場所をつくってはどうかと漁師の人たちに話しました。そしたら、賛成してももらえました)
三十分間も話したが、彼女に信念と言えるものは見当たらず、思いつきばかりであった。商店街への移住の話だって、移転先の土地はどうするのか?費用対効果はいくらくらい見積もっているのか?など突っ込んでいくと、答え切らなかった。正直に言うと、子どもの発想であった。彼女が公共施設建設反対運動に加わったり、政治家の批判をよくしていたので、もう少し骨のある話をしてくれるかと考えていたが、落胆した。
彼女は落選するであろうが、当選する立候補者たちは票田を持っている者達ばかりである。町内の有力企業の酒席に行って、社長に酌をしたり、手土産をやったり、そんなことをしていれば、(票は金で買えるのである)