ブログ - 20181103のエントリ

創られたキリスト像。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2018-11-3 18:11

  聖書を学び始めて、一年弱になるが、そろそろキリスト教の全体が見え始めた感がある。

 四十人の使徒によって書かれ、世界の宗教人口のトップを占めるキリスト教はやはり、偉大であり、神秘感と謎に満ちている。信者たちは、神の霊感によって書かれたものであるから、一般の書ではない、特別なものと考えてるが、わたしは、どうやら正体が見えた、と思う。

 信者たちのように神を信じ、祈りたい、と思いながら、祈ることがないことに気づいた。いつでも死んで良い、人生が壊れても良いし、さらに、余命が近い男に今さら、祈ることなどあるはずがないのである。信者たちに、祈って神が答えてくれるか?と訊くと、答えてくれるという。よく考えると、彼らには神がかりや霊感があるにちがいないし、自分にはないのである。

 それに、聖書は人の手によって編集されたものである。どのようにか?と言えば、神は素晴らしい、偉大であるから信じなさい、という命題に基づいている。高校の世界史の教科書にも載っているようにキリストは実在したのである。困っている人に慈善をつくし、助けたことはまちがいないが、奇蹟の数々、ハンセン氏病患者の病気を治した、水の上を歩いた、死人を生き返らせた、などということは噂が事実に替えられたのである。私が住んでいる片田舎でも、噂が独り歩きし、否定する者が現れなければいつの間にか事実になってしまうことがあった。ある評判の悪い女が、死んだ、同居している愛人の男が葬儀のために庭の草むしりをしていた、などと尾ひれまでついて、噂が一時、飛び交ったことがあった。当人は糖尿病が悪化して寝込んでいたのだが、死人にされたのである。キリストの奇蹟もそうであろう。あのように偉大な人であるから、死人を生き返らせる力がある、水の上でも歩けるに違いない、ハンセン氏病でも治せると、妄想が肥大化していき、伝承が事実の顔になったのだ。

 そして、イエスの弟子たちは神が人の原罪を取り除くために彼をこの世に使わし、尊敬を集めてカリスマ性帯びて来たので、為政者や他の宗教の祭司たちが、彼を処刑した。キリストは自分の任務は、原罪を贖う事だと知っていたので、処刑されることによって、務めを果たした。そのように、編集され、キリスト教は世界一の宗教になったのである。

 偉大な(作品)である。

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