ブログ - 20170915のエントリ
今のカラオケ教室に通い始めて3年ほどになるが、私の歌は観客に満足感を与えられるほどに成長しているようだ。そこに入る前の教室は老婆ばかりが20 人ほど居て、姥捨て山みたいな暗い雰囲気だった。男は私一人であったが、男が入ったがために先生が男歌を用意し、彼女らは女歌が一曲しか歌えないようになった、何故あんな男を入れたのかと陰口を叩かれ、会に紹介した女との関係はどうなのか?と詮索された。ところが、会長のなり手がないので私に会長になってくれと前会長から言われ、仕方なく引き受けた。当日、会長申請のため、私の印鑑が必要だった。前会長はそれを私にケイタイで伝えれば良いものをそれをすると、自分と男女関係があるように邪推されと考え、私がカラオケ教室に行った時に、印鑑が必要だということを私に伝え、家に取りに帰らせた。わたしはその会を紹介した女にも印鑑が必要なことをなぜ私に私に電話しなかったのか?と抗議した。そんなことをしたら二人の関係(実は関係はない)が疑われるれると言われ、わたしはついに頭に来て、脱退した。
パソコン教室の講師をしている女先生がカラオケ教室も開いていて、私はそのパソコン教室に通っていた。そんな嫌なことがあった、と彼女に言った。彼女から勧められてそのカラオケ教室に通うようになった。54歳のこの先生は姥桜のカラオけ教室の生徒たちと全く異なり、女性起業家支援の会社を経営し、大学で男女共同参画者の講義を持ち、歌謡界との交流も持っていた。仕事は超多忙で徹夜の仕事が度々あっても元気いっぱいで、しょげているのをみたことがない。
私は前のカラオケ教室で曲をしゃくり上げる癖をつけていたが、彼女はそれを熱心に直してくれた。3年間、かかった。歌ってる時に彼女から肩を思い切り叩かれたり、指で肩を強くつねられたこともあったが、わたしは彼女の熱意であると解釈した。
一年半前、発表会があり、無事に終わった。料亭で、打ち上げをした。飲んで騒ぎ、皆で送迎バスで帰る時のことであった。
(先生、気を付けよう、甘い言葉と夜の道、という言葉を知ってますよね?)と私は尋ねた。彼女は知ってると言った。(先生もその言葉に気を付けて帰って下さいね)というと、(ありがとう。わたしはそんなことを言ってくれるあなたを好きよ)と答えた。
私は酔った勢いで冗談のつもりで次のように言った。
(ただし、先生、帰り道で男を襲わないでくださいね)
私は言い、皆は黙っていた。
彼女は美形でスタイルもよく、舞台では裾弾きの着物などを着、厚化粧をして女心を切実に歌うが、女の色気はあまりない。男のような気性でありながら、魅力的な女でありたいと願っていることがわかる。
そこで、彼女はわたしの皮肉った問いに次のように答えた。
(わたしは男みたいだとよくいわれますが、仕事のために女を捨てたのです)
彼女言った。
私は納得したが、男と女がいっしょに仕事をすることがいかに難しいかを知った。