ブログ - 20170506のエントリ
その日の日曜日は、私が今、入っているカラオケ教室の発表会であった。他のカラオケ会の生徒も含め、130人ほどがステージに立って歌った。私も歌ったが、歌い手へのマイク渡しの係を受け持った。ステージの袖口に立って、歌い終わった人からマイクを返してもらい、次の歌い手へ渡すのであった。
ステージに出る前に肩を叩いて元気づけてやれば良いですよ、と先輩から聞いていたが、ドレスの肩から素肌を剥き出した女の肩を叩くことは躊躇した。(思い切り、肩を叩いて!)と言った女は教室でいつも隣席に座った顔なじみであったが、わたしは叩かずに肩を揉んでやった。すると、それはセクハラよ、とつぶやき、後で彼女は女先生に訊いた。女先生も、セクハラです、と答えた。でも、相手が好きな男であればセクハラとは言わないはずだし、叩くことが快感であるサディストであればそれはセクハラであろう。
どうも、難しい、私の考えすぎかもしれないが。
次の女はいつも男に向かうと、色気たっぷりの笑顔を見せ、30センチほども面と向かって近づく人であった。傍に寄られるだけで、すごく良い気分にさせられるので、胸でも触りたくなってしまうが、そんなことをすればセクハラだと言われるであろう。彼女は誘惑する気はないのであろうが、(負のセクハラ)とでも言うべきもので、(仕掛けている)と私は勝手に考えてしまう。
発表会が終わると、打ち上げのために料亭に行った。30人ほどの女の中で男は5人しかおらず、大人しくウーロン茶を飲んでいた。女たちは酒に酔って、女どうしでダンスをしたり、カラオケで歌ったりし始めた。
私が何気なく振り返り、隣の席に目を向けると、女のスカートの膝の間が目に入った。腰が悪いから、座れず椅子に座っていたのだ。(見たわね!)彼女は言った。私は最初からそんな気はまったくなかったので無視した。しばらく経って舞台の方を見ると、その女が立っていていきなりスカートをめくりあげて、下半身を人目にさらした。酔った勢いであったろうが、その心理には惑わされてしまう。
女の多い職場や集団を受け持たされた男はかなり苦労させられていると思うし、男女共同参画社会というのも道のりは長いであろう。