ブログ - 20170505のエントリ
女は男のセクハラには敏感だが、自分たちのそれには鈍感な部分がある。私が五年前、初めてカラオケ教室に入会した時のことである。老いた女ばかりが15人いる会であった。見学させてもらいに来ました、と言ったわたしは見学後に入会を決め、月謝も払った。先生は男性で、男が入会したことを歓び、将来、有望!と歌ったわたしを誉め、わたしは嬉しくなっていた。ところが陰口が始まっていたことにわたしは気づかなかった。(今まで先生は女歌を選び、皆、二回は歌えていたのにあの男が入ったために先生は男歌を用意し、結局、わたしたちは一回しか歌えなくなったじゃない!あの男を紹介したA子さんと彼はどんな関係があるの?)と言う陰口であった。わたしはそんな言葉を気にしていたら、何も出来やしない、とたかをくくっていた。
ある日、カラオケ会の会長はその職に疲れを覚え、会長の代わりを欲していたが誰もなりてがおらず、わたしに頼んできた。仕方なく引き受けた。役場の一室を借りていたので、三年ごとに申請が必要であった。わたしがカラオケ練習日に行くと、印鑑が必要なので取りに帰ってくれ、と紹介したA子が言った。なぜ、ケイタイに電話を入れなかったんだ?と問うと、そんなことしたら私とあなたの仲が疑われるじゃない、と言う。わたしはバイクに乗って帰宅し、印鑑を持ってきたが、公私混同をするA子に怒っていた。
結局、その会は半年間で辞めた。
次は英会話教室での出来事。ここも女が80パーセントを占めている。英語は音楽を聴いているようなリズムがあって好きだったから入った。授業が終わって女たちが集まっていたので、寄って行った。(何かするの?)一人の女に聞いた。すると、(これから皆で食事をするんだけど、旦那の悪口を言うから・・)つまり、亭主の悪口をしゃべるから男は来ないでくれ、と言ったのであった。それ以来、授業以外は顔を出さないことにした。
他の会でもそれに似たようなことがあった。わたしはこれまで自分も含めて男が女にずいぶんひどいことをしてきたことは知っているし、男女平等の考えは非常に大事なことだと思うが、近頃、男達の元気のなさ、女たちの元気の良さはセクハラの意味をどこか取り違えているのではないかと考える。