ブログ - 20161125のエントリ

餓死者のいない時代。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2016-11-25 20:36

  私たちは今、人類史上稀な時代に生きている。餓死者が、特別な場合を除いて、いない時代なのだ。日本の歴史、世界の歴史を調べてもこんな時代は一度もなかったし、日本は太平洋戦争後戦死者を一人も出していない、これも初めてである。

 このことは何を意味してるのであろうか?

 滅亡を意味してるとしか考えられない。飢えの苦しさ、それが死につながることを知らない、そんなことを経験していないということはそれへの備えを失っているということである。未来に対する備えをせず、目先の生活と快楽にしか目が向いていないと言うことだ。太平洋戦争後、食糧難、飢えに苦しんだ時代では女は体を売り、男は農村に出かけて貴金属や高価な着物を米と替えてもらい、それで生きてきたのである。

 わたしが不安に思うのは、川で生きていたドジョウやドンポ、フナ、蟹がすっかり姿を消してしまってるという事実だ。川が農薬に汚染され彼らが住めなくなっている。すべての川は海に流れているから、最終的には海も今の川のようになって魚が住めなくなり、魚類が消えてしまうということである。食物は連鎖しているから次の種が消え、その次の種が消え、となると人間も消えるしかない。

 餓死者のいない時代は恵まれてるように見えて、実は怖い未来を抱えているのである。

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