ブログ - 20150829のエントリ
光と影はもともと同一であった物を違う物のように現してしまう。光は明るく影は暗い。
ところが光がなければ影はないし、影がなければ光もない。表と裏、男と女、善と悪、健康と病気、戦争と平和、金持ちと貧乏人などすべてものは二項対立として人間はとらえる。がん細胞だって以前は正常細胞だったものが変異したにすぎない。可逆性があり、どちらへも変異することが出来る。いつまでも光でありつづけることは出来ないし、影でありつあり続けることも出来ない。女は男の子を産み、男に変異する。男の染色体は女になることもできる。
一方であることは他方を内在させ、他方に存在感を持たせ、両者を重なり合わせている。分離は出来ない。楽は苦の種、苦は楽の種、と言う。どちらが良いということでもないのである。だが人間は、病気は悪く、健康は良い、貧乏は悪くて金持ちは良いなどと植えつけられてしまった。植えつけられてしまったのだ。実は単なる現象に過ぎないのである。