ブログ - 20150807のエントリ
すべての生命体は天敵を持っている。トンボが蚊を食べ、鳥がトンボを食べ、大きな鳥が小鳥を食べるように、食物連鎖である。人類も数万年前まではマンモスと戦ったり、トラやライオンに食べられたりしていたが自然を征服し、破壊するまでになった。ペストや結核、エイズなどのウイルスが次の天敵になったがそれらも押さえつけた。天敵やライバルというのその種の異常増殖を抑止し、あるいはパワーウップもしてもいるのだ。
人類が天敵を失ったがために、戦争や内乱が内なる天敵として登場したが、効果は少なく、最終的に登場したのは原爆であった。人類は外部の天敵を失ったので内部に作らせられ、破壊の実行までした。広島・長崎の原爆投下、東北大震災におけるすさまじさをみれば、世界の核保有の量から言えば人類を全滅に導くじゅうぶんな天敵である。内部の天敵であるから食い止めることも出来ない。あるのは人間たちの知恵であり、意識である。