ブログ - 20150520のエントリ
姥捨て山みたいだったカラオケ教室から、違うカラオケ教室に通い始めている。姥捨て山教室は80歳近い女が13人もいて、絶えず男女関係や個人的なことを監視していて、公私の区別が出来ない陰気臭い世界だった。男は私と先生だけだった。わたしが隣の席のバアサンと喋ったりしていると、ジット見つめているバアサンのいやらしい目線があった。女が男の視線にいやらしさを感じる気持ちがわかった。
わたしはパソコン教室の講師をしていたS先生にスカウトされて、S先生のカラオケ教室に通っているが、あまりのレベルの高さに少し怖気づいている。姥捨て山では歌がうまい!と言われていたわたしはプロ並みの生徒と毎週、競うことになった。教室が始まる前にカラオケ屋に行って予習を2時間もして参加するのだが、S先生からは、まだ楽譜どおりに歌えていないと言われ、自信がぐらついてきた。S先生は男勝りで、50歳前くらいで、眉が吊りあがっている。パワーに溢れ、厚化粧をしていて、私に、シゴキがいがある、とか、こき使ってやる、とか、唾をつけてやった、など男でもあまり使わない言葉を投げてくるが、さっぱりした性格でまさに九州男児である。パソコン教室ではエクセル講座をやり、外国では性別する場合、男、女、とあるがもう一つ、その他、という項目がある、と言っていたので、先生は(その他)じゃないですか?と今度言ってやろうと思う。
わたしは町の歌謡祭にも通って歌の研究をし、散歩しながら口ずさんだりしているが、自信のある歌い方が出来ない。S先生は九州大会で優勝した人で、ステージで歌うとプロ歌手より感動させる歌い方をする。。先日、先生の歌っている場面をビデオに撮った。曲のクライマックスの場面では眉が吊りあがり恐いほどの形相であった。
歌の世界にはまり込むと表情まで変わり、手を胸や腹に当てたりして、主人公になりきっているのだ。先ほど散歩しながら口ずさんでみた。すると歌詞の一語一語をかみ締めるように歌い、時分の顔に歌詞の世界の表情(恋心)が現われたのがわかった。
歌手とは歌を通してて演じる俳優なのだ!普通の俳優は台詞や表情で役を演じるが、結局、歌手も俳優も演じ、そして役になりきる点では同じである。これはわかりきったことであったろうが私にとっては新しい発見であった。
歌う楽しさは、歌いながらその世界の主人公になれるということなのだ!