ブログ - 20140928のエントリ
わたしが身障者の申請をし、身障者の仲間達とカラオケの練習などしてるとこんな題が思い浮かびました。人間社会にも宇宙にも秩序がある。自然界にも秩序がありそれを乱し破壊した者は反動として災害や大気汚染、放射能汚染をうけ、自らの生命と生存を危うくすることになる。
わたしも含めて身障者たちは人間界の秩序・健常者の秩序から少し離反している。形の上でも肉体機能の上からでも少し反れている。わたしは偏見はいっさい持っていないから良いとか悪いとかではなく、その離反を芸術的な視点から捉えてみたい。ピカソの絵にこんなのがある。人物画であるが、顔の部分において目鼻立ちが秩序を失い、目や鼻や口がおさまるべきところから離れバラバラて描かれている。こんな絵は他にはないと思うが非常に印象的であり、不可解であった。近頃わたしはそれが人間の精神分裂病を表現してると考え、希少な価値を認めるようになった。同時にこれまでの芸術は秩序に依存し、体制側・支配者側に寄りすぎているから力強さを失っているのではないか?
(身障者の芸術)というのがあって展覧会も開かれているが障害者達の本質的な能力には届いていない。精神障害者たちが岸壁に絵(このホームページのビデオ映像集に収録)を描いていたが(子供達の夢という題です)すごく生き生きとして感動的であった。エネルギー保存の法則があるように、ある部分で劣っているということはそのエネルギーが異なる部分に現われるということである。
政治にしろ文化にしろ経済にしろ、すべての分野において多数派と少数派が入れ替わらなければこの世の先は崩壊すかない。多数派は秩序に依存し利用しているから秩序を疑問視したり異議をとなえたりすることはない。改革や変革をすることは自分たちの首を絞めることになるからありえず、少数派の出番が待っているというわけだ。