ブログ - 20140920のエントリ
だいぶ涼しくなり、コオロギの鳴き音も少なくなりました。コオロギ達は新野菜を食べつくすので、今まいておくと芽がでる頃には彼らも絶え、食べられる可能性は少なくなります。
まず、苗ものからですが、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツを植えます。自然農法を目指していて落ち葉や堆肥だけで育てる方針ですが、落ち葉が完熟堆肥になるには3年はかかるので、苦土石灰と鶏糞、化学肥料(少々)を使います。畑にそこだけショベルで穴を掘り、肥料を入れ、水をたっぷりかけます。苗を植えて土をかけます。周りに棒を4本立て、天井と底を破った肥料袋を被せ虫除けにします。
次は種物です。浅植えが出来るのは豆類で、虫に食われることも少ないのです。畑全体に水を撒き土をやわらかくし、灰か苦土石灰、鶏糞を撒きます。ミツグワで軽く耕しながら肥料と土を混ぜます。土に穴を掘って、キヌサヤインゲン、スナップエンドウ、ソラマメを入れ、土をかぶせます。水を全体にかけて、終わりです。芽が出れば支えの棒を立ててあげます。
先日、産直の店にサトイモの茎を出してみましたが、売れないどころか逆に、こんなものは食べれない、と苦情の電話がかかってきました。五パックも出してそんな反応があり、がっかりしましたが、料理の方法をご存知なかったのかと思い、ここに書くことにしました。
茎を切って鍋に入れ、5分間ほど湯がき、ハシでさして湯で具合をみます。ハシがゆっくり通るくらいが良いのです。水洗いをして、水を切り、冷まします。あとは皿に盛って、ポン酢をかけ、削り節を載せます。味は少しエグる(喉にひっかかるような不快感)感じがありますが、逆にわたしは慣れているのでコクのある味を覚えます。ビ?ルや酒のツマミには最高だと思うのですが、レアな料理でしょうか?
シソは花が咲いて実を付け始めています。その部分だけをハサミで切り取ります。小麦粉に塩を少し入れ、鶏卵を溶かし水を加えてドロドロにします。その中にシソを入れかきまぜ、全体に塗りつけます。
テンプラ油をテンプラ鍋に入れ、高温になるまで待ちます。鍋の油の中で入れた物がすぐにはじく程度が良い温度です。ここが大事な点で、シソがこんがりと揚がるかどうかのちがいにかかってきます。
そこでシソを入れてみます。熱を帯びて葉が広がっていけば成功です。シソ全体が黄色くなればハシで取って容器に入れます。揚げ具合でクッキーのようにもなってカリカリした食感も出ます。茶色っぽくなればクッキーの味です。
庭のある家ではシソは自然に生えるので、秋には重宝な食材です。
料理の基本は煮る焼く炒める茹でる蒸すなどの加工をして、素材の味や養分を最高のレベルで出すことにあります。人間であれば教育という加工をとおしてその人の持つ才能・個性を最高のレベルで引き出すことと同じで、実態である大量生産・大量消費のシステムでは出来ません。
肉や魚や野菜は最初から醤油・日本酒・砂糖は入れず、まずそれらに付着している水分を消すことからはじめ、カルキ臭い水道水などは使用しません。水分を消すのは鍋を弱火で空焚きし、そのまま肉・魚を入れます。煮物であれば水分が消えた状態で野菜類を追加して本来の味を出させ、日本酒、砂糖、醤油と適量を追加していきます。カレー・ライスであればジャガイモ・ニンジン・タマネギ・豚肉を空焚きし、かき混ぜてなじませ、水を加えていきます。イカを入れてのカレーライスも美味しいし、大根やナスを入れても美味しいです。自分好みのカレーライスはいくらでも作れます。
料理は芸術作品と同じで、自分の味覚や臭覚など感性を動員してできる楽しいものです。家族や友人といっしょに食べることで楽しさもふくらんでいきます。