ブログ - 20131022のエントリ

顔の化粧より心の化粧

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2013-10-22 7:51

 一週間ほど前、民放のバラエティ番組を観て、面白かった。日頃はテレビを批判してるのだが久しぶりにみてみると、うまく作ってあるな、とおどろいた。これでは大宅壮一氏が40年前に言った(一億総白痴化)という現象が自分もふくめてありうるな、と考えた。60、70、80歳の女性タレントが出演してワイワイガヤガヤとしゃべっていたが、みな顔の整形をしていて40、50歳にしか見えない。デビイ夫人がいて、この方は40年前からマスコミをにぎわしていたのだがその頃とまったく変わらない顔と声で私の目の前にいるのをみてまたおどろいた。淡路恵子さんも80歳の顔を出していたが、その若々しさにおどろきより恐怖を覚えてしまった。(女は怖い)と昔から言われていたがそのとおりである。

 40年前、顔の化粧より心の化粧、というコピーが流れていたがその時を超えて、時代は(心の化粧より顔の化粧)を実現してしまった。総理大臣みずからが美容整形をする時代である。たまに電車に乗ってみると、車内でしゃべっている高校生なども皆鼻が高く整形してるように見えてしまう。

 話は変わって岡垣町の金比羅山のことになります。町長はその両側の長い石段に千本桜を植えて美しくしようと言い、古来から生えていた桜の木を全部切ってしまいました。植樹祭をイベントをもうけて地元の住人や小学生などに植えさせ、苗に名札付けさせました。その後は手入れは業者に任せていました。先日散歩がてら、見に行ってみると苗のまわりの草が黒ずんで枯れているのです。除草剤をまいたな、と考え町の建設課に行って問いただすと、除草剤はまいたけどあれは30分もすると大気中に拡散して消えてしまう、と言うのです。

 私は唖然としました。大気中に混じった成分は雨になって地上にもどり、地中に吸い込まれるではないか!と反論しましたが職員は黙っていました。彼の胸のワッペンには次のように書いてありました。(自然と人のハーモニー)と。

 田舎に住みながら、自然が消えていっているにが目に見えてわかります。川にいたアメンボ、ヤゴ、ドンポが消え、田んぼからはゲンゴロウ、エビ、タニシが消え、自宅の庭にいた鳥、ミミズ、カミキリムシ、トンボなども見かけなくなりました。かれらは私たちの仲間、友達でもあったのですが消えて寂しいかぎりです。

 人間たちが顔の化粧に夢中になっている間、自然は破壊されて醜くなり、死に絶えていくのです。顔の化粧が落ちる時、皮膚の下から現われる青ずみやケロイドは見るに耐えないでしょうし、そのうちに顔も溶けて消えいく運命なのです。

 心の化粧とはなんでしょうか?金持ち喧嘩せず、という言葉があるように経済的に余裕のある人は自然な化粧が顔に現われてきます。金がない、職がない、女がいない、住む家がない、病気持ちで辛い、と言った時に笑顔を見せることの出来る人がいればそれは心の化粧というレベルではなく(真顔の美しさ)といえます。そんな境地まで行けずともせめて人と顔を合わせる時は自然な笑顔をみせて心の化粧をしていたいものです。

 

 

 

 

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