ブログ - 20250929のエントリ
十年前、近所の親しい男から、あんた、ホームレスみたいやね、と言われ、腹を立てて口を利かなくなった。コイン精米機の小屋に行って、ぬかをこすぎ取り、売って生活をしているといった時であった。また、精米所に行ってもみ殻を取り、売ってもいた。わずかな収入であったが貴重な収入であった。ところが、今年の夏はもみ殻の売れ行きが悪く、一日に一袋しか売れなくなっていたし、直売所に行ってみると、返品の札が二袋に貼ってあり、店員に聴くと虫が入っていて苦情がでたという。酷暑の折、畑を耕す者もおらず、埃だらけの精米所でもみ殻を掬い取って袋に詰めることにうんざりしていた。
それで、二か月ほど、取らず、放置していた。
すると、昨日、店から電話があり、お客さんがもみ殻を欲しがっているという。半ばいやいやながら起き上がり、コイン精米機にポンコツ車で行った。すると、45リットルの袋に四袋のぬかが採れた。それと虫の入っていたもみ殻から虫を取り除いて、六袋ほど店に出した。それを終えると店のそばにあるいつもの精米所に行ってみた。、二か月前にはからであった倉庫にもみ殻が山積みされていた。マスクをはめて十袋ほど採り、店に戻って四袋置いてきた。お客さんがぬかがない、って言ってましたよ、と女店員が言った。これで当分は間に合うよ、と返事をしてやった。
先ほど、ネットのニュースを見てみると、老男が食料品店の倉庫に入り、ブドウや桃を盗って、逮捕されたと出ていた。
我が身を思い返して、独り笑いをした・・・。