ブログ - 20250421のエントリ
昨日の日曜日は、憩いの里、という町営浴場に行って、ステージで歌った。松島アキラの(湖愁)という歌で、ほとんどの者が知らず、観客も四、五人であったが、自分にとっては大事なイベントであった。よく通る声をしている、と褒められるのであったが、加齢のせいか出るはずの声が出なくなっていたのである。練習もおろそかになっていたので、前日に、家の中で何度も歌った。声がかすれることに気づき、蜂蜜をなめた。
出場者は十人程でほとんどが老婆ばかりであったが、化粧をし髪を整えて来たので、女らしくなっていた。自分も珍しく茶の迷彩模様のシャツを着、白のスーツを着てステージに立った。ここで歌うのは久しぶりです、と言って歌い始めるとスムーズに声が出て、高い部分も軽く出た。(悲しい恋の亡骸は・・・)歌っていくと気分も若返っていった。
控室に戻ると、良かった!と皆がほめた。
ある女がいつまでも前に立っているので、手を握ってやった。笑顔を見せた。
彼女は自分がそのカラオケ教室に入ったころ、自分のそばに寄ってきて、弁当をくれたり、長い髪が頬に触れんばかりに近づけたのであった。ところがある時、電話口で、デートしない?と誘うと、忙しい!と激しい口調で一蹴したのであった。それで離れたのである。
後追いはしないのでそれであきらめたが、もっと若ければ後追いをしてストーカーになったかもしれない。
ここが判断の難しいところで、惑わされて、彼女の家を訪れたり、待ち伏せをするかもしれない。そして事件を起こすのである。ここの誤解が男にも女にも解けない。猫の中にもそんな猫がいる。甘えてくるので指を伸ばすと、爪で引っ掻くのである。
引っ掻かれないためにはその場を離れるしかない・・・。