ブログ - 20230726のエントリ
札幌のラブホテルで、男が首を切り落とされて殺された事件を興味深くみているが、興味がつきない。同時に自分がホラー小説を書き上げ、完成まじかになっていることも創作意欲を刺激している。この暑い夏の日々にぞーっとするようなスリルを与えてくれる事件であり、人間と同時に自分の深層心理をも解剖してもらっている。
父、母、娘の共謀しての事件だとわかってきたが、まだまだ謎は多く残っている。首を切り落とした娘は殺された男と深い関係にあった。一緒になりたかったが相手には妻子がおり、それが出来ない。やむなく衝動的に男を殺してその顔を自宅に保管し、同棲を始めるつもりであったに違いない。殺された男の所持品、衣類は取り上げていたので身元がわからないはずだと考えていたが、殺された家族が警察に捜査願を出し、身元不明の死体と照合しあったのであろう。クーラーボックスが女の家の玄関に何個も置かれているのはなぜか?それはオトコの顔が腐っていくので骸骨になるまで入れかえるつもりであったのか?だが、それなら冷蔵庫に入れた方がよかったのではないか?などとそんな事を考えた。
これは死体愛好というより、フェティシズムである。ヒッチコックの(サイコ)には母親をミイラにして、会話を交える息子が登場するし、日本の阿部定事件では男性器を切り取って持っていた女が登場し、これは実際にあった事件なのである。
フェティシズムは珍しいものではないか、男の顔を家に置いていっしょに生活する、そこまでする女はめったにいない。
さて、自分の小説は夫婦仲の破綻した生活を題材にしているが、この事件にヒントを得て、夫が洗濯機を開いて妻の下着に興味を寄せる場面を登場させてはどうか?下着趣味は男だけではなく、女にも平等にあるのである。
心だけではなく、物質の引力をテーマにしたいのである。