ブログ - 20230116のエントリ
わたしは外国に行ったことはなく、外国人との付き合いもない。外国に行ってみたかったが、もう75歳ではおそいすぎる。興味はじゅうぶんにある。五年前、宗像市の福岡教育大学で異文化交流という公開講座があったので参加した。東南アジアやヨーロッパなどの留学生が講義を受け、大宰府の史跡を見に行ったり、相撲の観戦をしたりした。かれらとしゃべり、楽しかった。
スペインの学生がこう言った。日本の相撲部屋は外国人は一つの部屋に一人しか入れないのですね。これは差別ではないですか?わたしは初めて耳にする言葉に驚き、返事が出来なかった。そんなことはニュースになったことはないし、ほとんどの日本人は知らないことである。
考えて、後に返事をした。無制限に入れたら、国技である相撲は強い外国人たちに占領されてしまいます。それはいけないことなので国技を守っているのでしょう。そう言うと彼は納得したようであった。だが、外国人としゃべったからそのような異見がでたのであってそれがなければ自分は知らないし、外国人の日本への見方が理解できなかったであろう。相手の立場に立つとよくわかるのであるから、彼の言うことだってもっともなことであった。
これが誤解のまますすむと戦争にだってなりえるのである。その公開講座にもしロシア人がいて今のようなウクライナ戦争が行われていれば、双方の立場と考えが食い違ったまま戦争に進むかもしれない。ウクライナ戦争は双方が自分の国を守るためだと言っているのである。相手を侵略するためだなんて考えてもいない。
こうして、戦争は始まるのである。今、もしロシア人がとなりに引っ越して来たら、ウクライナを侵略して泥棒やレイプをした国民として見るかもしれない。すると相手もそれを察して悪感情をもつだろう。近頃のマスコミはプロパガンダや広告じみたものが多くなって見分けることが難しく、引き込まれてしまいそうである。
このブログのように公平な立場で表現しなければ、そのうち太平洋戦争の時の大本営発表みたいになってしまう。外国人と付き合う時は、国家より個人として見る目が必要である。