ブログ - 20220308のエントリ
ウクライナ戦争が始まってほぼ三週間になるが、これがいかにバカな戦争であるか?しか見えてこない。太平洋戦争においてはアメリカは日本に大勝し、日本を極東の軍事基地化して大成功した。ロシア、中国などの共産圏の進出をくい止めることができたのであるが、ウクライナ戦争においてロシアがウクライナを占領したとしても、領土を広げた実績しか出ない。プーチンはnatoに対して勢力圏を広げたと言うかもしれないが、natoは戦争までして勢力圏を広げようとする考えはまったくないのである。
この戦争においてはアメリカの主導する経済制裁に始まって、世界の経済は縮小し、世界の株価は下落し、難民は増えている。ロシアそのものもデフォルトに陥って国が破産するかもしれないし、プーチンは暗殺されるか国外追放されるかもしれない。
誰が得をするのか?マスコミが儲かるであろうが、企業がウクライナ戦争において収益を落としてしまえば高い広告料は取れなくなる。軍需産業が儲かり、その周辺企業に利益が入るかもしれないが、全体の経済効果のマイナスと相殺すれば大したものではない。
今のところ、領土拡張を考える独裁者はいても戦争までしてとは考えていない。
このように推測していけば誰も得をする者のいない戦争なのである。
世界は戦争に反対し、ロシアとウクライナは戦争の停戦会議を三度もやりながら停戦には至らない。まるでガルシア・マルケスの小説・(予告された殺人の記録)みたいである。
なんとも奇妙な戦争である。どこかで火山が急に爆発するように、自然エネルギーの暴発としかいえない。知性のある人間がこんな事をするなんて、(善悪の木の実)を神に禁じられていながら食べてしまった人間の原罪である。自分で考えて行動する自我をもった報いである。