ブログ - 20210930のエントリ

負圧が色気に通じる時

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2021-9-30 7:39

  五十年まえ、職業訓練校に通っていた時、自動車整備学科で(負圧)というものを学んだ。キャブレータの構造を学んでいる時であったが、その不思議な構造に生命に似た役割を知り、驚いた。ドイツ人の考え出した構造であったが、車が坂道を登るときには負圧の原理を利用して混合気を濃くするのである。通常の走行では薄くし、効率的な仕組みであった。

 正圧と負圧というものがあり、正圧は流れ込むエネルギーを持ち、負圧は逆に引き込むエネルギーを持つのである。風が吹く場合、高気圧から低気圧に流れるのと同じ原理であり、生命体の場合、♂と♀の性器の構造を考えればその役割は具体的にわかってくる。同時に、男女平等、差別はいけないと世間はそれを社会システムの根底にしているが、差別ではなく区別であるという捉え方が出てこないと社会はぎくしゃくしてしまう。

 女を見る時、年齢、化粧、服装などいろんな点を見るが、そのときには一般的な価値基準である。ところが現実に恋愛をして、どこにひかれたのか?と振り返ると、一般的な視点が基準になっていない場合が多い。一般的な美の基準とは異なって、醜い、老いているなどが負圧の作用を起こしている場合がある。八十歳に近い老女がいる。貧乏で病気がちで、顔にシワが多く、無口で愛想はないがわたしは車での送迎を重ねながら、背後から抱きしめてやりたい気持ちになる時がある。杖を突きながら車に乗るので抱きかかえてやろときもある。そのときに強い負圧に引き込まれそうになる。

 これはある意味で色気でもあるし、現代の女性は虚飾にとらわれて本当の美を忘れていると言わざるを得ない。

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