ブログ - 20210920のエントリ
私の家のそばは遊歩道になっていて、散歩者がよく歩いている。二、三年前、路面をこするゴロゴロ音でT先生の散歩だとわかり、話を交えた。おれはもう95歳やけね、死ぬのを待っとる、と言って去っていった。中学校の体育の先生をしていたが、兵隊から帰ったばかりで、生徒を叩くことで有名であり、元気いっぱいの男で、その人の妻と私の母が従姉妹であった。老いて元気を失い、もうすぐ老人ホームにはいるとも言い、その言葉を残して消えていった。ある時は、カラオケボックスの階段に独り腰をかけていたこともあった。淋しげであった。
わたしの右の奥歯は歯槽膿漏にかかっていて、明後日、抜くことになっている。はじめての抜歯なので経験者にきくと、抜いた後、コップ一杯の出血をしたと聞いてゾッとしたが、もう歯が腐っていてぬくしかない。一本だけでは済まないかもしれない。
自分も死に近づいているのがわかる。
コロナで大勢の人が苦しみ、死んでいった。それは食物連鎖の構造の中で人間に順番が回ってきたのである。増えすぎた種は減らされるしか無い。人間はこれまで何万種類もの生物を絶滅させていったのにその反省がない、人間中心主義である。田んぼにアメンボもゲンゴロウもジャンボタニシもいなくなったことにほとんどの人は気づかない。
そろそろそんな観点からコロナを見、農薬を使わない農業、ビニールや化学薬品を使わない生活を始め、コロナ後の新しい生き方をすべきである。