ブログ - 20180519のエントリ
昨日は産直店に品を出した。ニラが八束で一束が百円、シャクヤクが二包で一つが百二十円、計がおよそ千円であった。全部、売れたから、良かった。ニラは付いた雑草を取るのに二時間はかかったし、持って行くのに二十分はかかる。味を占めて、今日もニラをハサミで刈り取り、八束揃えた。明日の朝、バイクで宗像まで持って行く。
たった、千円のためにこんな苦労をしなければならないなんて、腹が立ち、情けなくなる。NHKの集金業をやっていた頃は、春、夏、冬の異動期には月に百万円を稼いだことがあった。仲間たちが陰でつぶやいていたように、(受信料泥棒)であったが、高給をもらうと気分も良く幸福であった。それに引き換え、月に五万円の国民年金で生活してる今は・・・。
庭の高い木の枝を切らなければならなくなった。近所の友人に話すと、貸してやる、と言って高木用の剪定ばさみを持ってきてくれた。お礼に自作のニラとニンニクをあげた。千円を使うのにも考えるようになった今は、人から借りることが多くなり、車も処分してカーシェアリングをしようと思っているし、仲間たちと一つの家に住んで共同生活も考えている。
貧乏生活は共同体を生む下地になるのである。日本は豊かになり、日本の、日本人の姿をすっかり失ったが、貧乏になることは悪いことではない。昔のような力強い表情が戻って来るのである。
大学生の頃、東京・早稲田のラーメン屋でバイトをやっていたので、餃子の作り方を覚えた。店主は台湾の人だったので、そこの作り方は本格的であった。ネットで調べてみると、焼き方が一般とは違うことが分かった。焼き方一つでカリカリ状・キツネ色にもなるが、べたべたくっついて台無しにもなる。
・まず、ニラを小刻みに切ったのと挽肉、ニンニク、ショウガのすり下ろしたのをボールに入れてかき混ぜる。塩を少々入れ、卵の黄身を二個分落として、かき混ぜる。黄身は素材がパラパラ状ではなく、くっつきやすくするためでもある。具をスプーンですくいとり、餃子の皮の中に入れる。コップに入れていた水を人差し指ですくいとり、皮の一面の端ともう一面の端にこすりつけ、端どうしを合わせて指で挟んでくっつける。面倒な作業であるが美味しい餃子を食べる希望を持ちながら、やっていく。一人分でおよそ十個あれば間に合う。
・次にフライパンを温める。火力は中火にしておく。ここからが大事なことであるが、先ずごま油をフライパンの一面を薄くおおうほど、入れる。それから、それと同じ量の水を入れる。沸騰し始めたら、餃子を端から一個ずつ、縦に並べ置いていく。フライパンの蓋をする。
・水がほとんどなくなる頃に火を止める。ふたを開け、少し冷ましてから、平らな杓子でこぞぎとる。この時、餃子の裏面がキツネ色になっていて、餃子どうしがくっつきあっていなければ成功である。
・ダレは醤油,酢、ラー油である。
ここで感心するのは油と水を同時に入れるということである。油が浮き、水は沈む。水が湯になって餃子を蒸し、残った油で炒める、という考え方である。共産主義である中国が資本主義を導入して、世界一になろうとしている、そこに巧みな錬金術を知る思いになる。
カリカリになった小麦粉の味は素晴らしく、我が家の畑にはニラがたくさん生えているので、毎日、食べている。