ブログ - 20171015のエントリ
都会生活を離れ、菜園作りや山道歩きをしていると考え方が変わってくる。普通の人は土は汚いものであるから、アスファルトやコンクリートにすることがきれいになることだと考え、それを望むが、わたしは違う。土の有難さ、偉大さがわかってきたのだ。畑に野菜の種を播いてみると、芽が出る前に土に含まれていた雑草の種が芽を出し、後から芽を出す野菜を押しのけたり、日光を遮ったり、あるいは蔓を伸ばして巻き付き枯らしてしまう。初めの頃は腹立たしさを覚えていたが、今は、土は差別なく植物を育ててくれ、土の中には窒素、リン酸、カリなど養分が十分に含まれ、母乳のようなものであることがわかる。
地面を歩いてみるとまた違うことがわかってくる。踏むことの反作用である衝撃が土に吸収され、すごく優しくなっているのだ。それに地面から息が出て、自分の息と互いに吸い合っていることがわかる。これだけでも幸福感が湧いてくる。
強い除草剤を播くと、その後には何年たっても地面は植物の芽を出さなくなる。怖いことである。地球上の生命滅亡に通じることなのだ。