ブログ - 20170304のエントリ
近頃、物忘れが多くなってきた。昨日は産直店に行った。八重椿が売れ残っていたから人にプレゼントしようと考えた。包装紙を買おうとして、レジに行き、財布を出そうとして、忘れて来たことに気づいた。先ほどは、毎日飲んでる薬を机の上に用意したが、飲んだかどうか記憶がない。机の上になかったから飲んだことが分かった。
障害者のカラオケ練習会に認知症の老婆が毎週、来る。歌いもせずに黙って座ってることが多い。歌うことを勧めると、時々、歌い、音程は間違っていない。彼女は二十年前から妄想癖が始まり、家の屋根裏に泥棒が住み着いていて、焼酎や味噌や米などを持ち去り、屋根裏ですき焼きを作って食べてると言い始めた。まわりがそんなことはありえない、と言っても聞かず、電動ミシン、炊飯器などを自分が居ないときに泥棒が勝手に使う、と言ってカラオケ会に持参していた。カラオケ会の部屋や車のカギをなくしたり、紛失行為はいつもあった。
近頃は電動ミシンも炊飯器も持ってこなくなった。どうしたの?持ってこないと泥棒に使われるよ、言うと、そんなのが居るはずはないじゃない、と言い返すようになった。これで正気に戻ったようである。物忘れも大事なことである。人生の中で良いことばかりならまだしも、悪い思い出をいつまでも抱えていることはウツになる。嫌なことはゴミ箱に捨て、良い思い出ばかりを残して笑顔で終えたいものだ。