ブログ - 20160630のエントリ
わたしたちは見えるもの、聞こえるもの、匂うもの、味あうものなど自分が感じるものしか存在していないと考えている。感じられないものはたくさんあり、それは膨大な量になり、知らない(存在しないと思っている)世界の方が多い。電波は感じないし、超音波も感じないし、匂いも数十メートル先までしか感じないが、テレビ受信機は電波をとらえて画像に変え、超音波もコウモリやMRIなどは感じて形として認識し、野生動物は数キロメートル先のものの匂いを感じて正体を読み取ってしまう。
そのことを知らずに人間中心主義・自己中心主義に陥っているから物事を見誤ってしまうことが多い。違う側面から、例えば自然界という側面、相手側の側面から分析してみると実態がはっきりわかってくる。わたしは野菜作りをしているので今年の自然の変異がよくわかる。タマネギは半数以上の農家で病気にかかり、葉が黄色くなり、芯が硬くなってしまい、ビワは寒波にやられてほぼ全滅になり、柿の実は成熟する前に落下し、東南アジアではバナナが病気にかかって収穫できなくなっている。昆虫類は二十年前の十分の一以上に減っている。
そのうちに野菜が出来なくなるのではないか、と心配する。除草剤を安易に使って雑草を殺し、連鎖した虫まで殺しているのだから・・、利便性を見直さなければならない。