ブログ - 20160614のエントリ
山道の小石の背負う人生よ
昨日、金毘羅山の裏道を散策しながら、坂道に転がった石に目をとめた。上記の句が浮かび、石の一生に人間の人生を重ねた。火山の爆発で溶岩が産み出され、冷えて塊になり、陽光や風、雪、雨に育てられて、変化・成長し、角が取れ、丸くなり、小さくなり、砂や土に戻り、最後は生命体と同じく元素になって生命体を作り、無機物に流転していく。生命体と変わらぬ生涯を送り、人生と呼んでもおかしくない。
その人生を活けてみようと考えた。(生け花)はすでに文化になっているが、(生け石)というのはない。(水石)と言って石を磨いて飾る文化もあるが、石そのままを鑑賞する習慣はない。お盆の中にいろんな人生の石を置き、俳句を添えて展示してみようと考えた。
町営施設を借りれば費用も安いし、手間も時間もかかりはしない。
さて、どんな反応が返ってくるであろうか?
(レア)であるからにはほとんど反応がないかもしれないが、それが(私ー石)の人生なのである。