ブログ - 20150320のエントリ
組合長はわたしの言ったシステムというのがわからなかったのです。POSシステムのことで、今、何がどれくらい売れているか何が足りないかがわかるのです。店にとっても客にとっても良いシステムでスーパーであればどこでも導入しています。
JAの店なのでそんなことも知らない人が組合長になっているのです。JAは独占企業に近い存在だからでしょう、関心もないみたいです。わたしは自動車の組み立て労働を5年間ほどしました。今、何時なのか腕時計を見る時間もないほどの極悪労働でしたが、改善提案活動がさかんで週に3、4件の提案を会社が求めてきました。会社は評価し、金を出します。労働を買うと同時に知恵も買うのです。日本の自動車産業が世界的に強いのはそこにあります。
わたしは産直の店に電話で問い合わせれば良いのでしょうが、小額の商品のために毎日電話など出来ません。17時に閉店するので竹の子が売れたかどうかバイクで行ってみるでしょう。早めに行って売れてなければ値段を下げて完売の状態にも出来るのです
ここに日本の農業の現実の姿があります。政府が補助金など出して農業を依存症にするよりは知恵を出させる方向に進めるべきです。わたしは自宅の庭を歩きながら、何か買ってくれるものはないか?と毎日考え、創意工夫に頭を使っています。
わたしの家には百坪ほどの畑があり、敷地が七百坪なので色んな果樹が植わっています。山も二千坪くらいあります。すべて先祖が築いたものですが、国民年金しか収入のないわたしは出来るだけ活用して収入にしようと考えています。五年間ほど産直店に出荷し、日本の農業が少しずつわかってきました。
先ほども産直店に行きました。昨日は小雨の中、カッパを着て竹の子を1kgほど堀りました。まだ出始めで探すのに苦労しましたが、足先で見つけた時はすごく嬉しかったです。皮を剥き、米ぬかを鍋に入れて1時間も湯がき、アク抜きをしました。350グラムずつビニール袋に分けて入れ、午前8時に店にバイクで行きました。9時に開店なのですが店は開いていて、生産者達が採れたものを並べていました。竹の子皮を剥いてない状態で10袋も並んでいて、片手半くらいのに700円の値段がついていました。わたしの竹の子は皮が剥いてあり、アク抜きもしているのでわたしは一袋に680円の値札をつけました。
さて、売れるかどうか、結果が楽しみです。
そこはJA系の店なので、70歳近い女の主は組合長と呼ばれています。2年前に生産者との懇親会があり、会費2000円を払って、飲んだり食ったり、カラオケで楽しみました。その前に話し合いの場が設けられ、生産者の発言の場がありました。
「わたしが出品しても売れたかどうかがわかりません。システムを入れてスマホやパソコンで情報がわかり、売り切れていればすぐにでも持っていける体制にしたほうが良いのではないですか?」
わたしは質問しました。
「それはあなたが自分でやれば良いじゃないですか?」
組合長は答えました。
わたしはその答えの意味がわかりませんでしたが、組合長もわたしの発言の内容がわかっていなかったのです。