ブログ - 20150314のエントリ
わたしが変わり者のせいでしょう、周りに変わり者と知り合うようになりました。傘をさして風呂に入る女は七十歳過ぎですが、その人が特定される可能性があるので詳しいことは書けません。彼女は亭主も一人息子も持つ普通の家庭の主婦ですが、五十歳前後から認知症にかかったようです。自分の家の屋根裏にドロボウが住みついていて、食堂間に下りてきて冷蔵庫を開けて肉や野菜を盗んで屋根裏でスキヤキを作って食べているとか、主人の飲む焼酎も飲んでいるとかしゃべるのです。天井板は主人にすべてガムテープを貼らせたり、家の周囲に監視カメラを何台もつけているのです。主人は定年退職していて、おまえは頭がおかしい、などと言うと彼女は道に出て金切り声をあげて騒ぐので主人も言うなりになっています。彼女の知り合いの女が認知症を指摘すると、ここには書けない差別用語を吐いて風評を撒き散らし、金切り声をあげて怒鳴りつけます。
被害妄想以外では普通の能力があり普通の生活をし暴力も振るわないので警察も手を出せないし、彼女は屋根裏のドロボウの件で警察にも相談に行っています。
「あの人は風呂に入る時は傘をさして入るんだってよ」
「ヘー、でもどうやって体を洗うのかしら?」
「傘をさしたままでは洗えないわよね」
「主人にさしてもらって入るのかしら?」
「どうしてそんなことまでするの?」
「屋根裏のドロボウが裸の体を見てるからよ」
などという女どうしの会話が一週間前にありました。
テレビとは不思議なもので、人には見えない電波を捉えて違う世界を観せてくれますが、その老婆の頭のチャンネルには一般とは違う世界が入っているのです。それは若い頃貧乏生活に苦しめられたこととかセクハラにあったとか、そんなことが引き金になって脳がノイズを起こし妄想世界を展開させているのです。故障した受信機(テレビ)なのです。本人はそのことがわからず、妄想世界の映像を観続けているのです。認知症の人がすごく増えています。わたしだって最近物忘れをするようになり、認知症に進むことが考えられます。本来、老死すべき者が生きていることが認知症の原因なのですから、安楽死を積極的に取り込み、死の価値を認めるべきです。