ブログ - 20251213のエントリ
ここしばらく熊騒動が落ち着いてきた。熊は冬眠に入ったかもしれないが空腹で震えているかもしれない。じつは、落ち着いてきてから、ひょんなことを思い出したのである。米の収穫時期から田んぼにいつも立っていたカカシを見かけなくなったのである。カカシは中国由来で、田畑の作物を野生動物から守っていたという。そう言われればよくわかる気がする。童謡にも謡っている通り、一本足で天気のいい日にもみの笠をかぶっていた。道祖神にもちかい彼らが消えたことは熊騒動に照らしてみても考えさせられる。今は、家庭や野山で火を燃やすことが厳禁にされ、町道には枯葉一枚でも残さない時代である。農薬の使用率も世界一である。要するに、遊びのまったくない時代。その歪はいたるところに現れている。青少年の自殺率が世界一高い、出生率の低下、年金生活者たちの経済苦、社会の活気のなさ、などおびただしい。
なぜなのか?
田畑を守るかかしが消えたからである。生活が不安になり、守護神が消えた、いや消ししたからである。人々は何を支えに生きているのだろうか?不思議というしかない。ドングリや椎の実がじゅうぶんい育ち、熊が餌に困ることが無くなれば熊は襲いはしない。今年は渋柿が豊作で、人にあげようとしても、干し柿なんて剥くのが面倒だと言って女たちは受け取ろうとしない。干し柿ならもらうという。わたしは百個以上干し柿にしている。もっと作るつもりだから来年は甘いものに困ることはないであろう。、
