ブログ - 20231122のエントリ
四十代のある男が、自分の部屋を訪れるようになった。人の噂や店の評判、悩みごとなど、話は尽きない。彼はゴミ屋敷に近い部屋の座布団に座り、出された菓子を摘まみながら、のんびりした口調でしゃべり、話し好きの自分の舌は休むことなく動き続ける。彼は時々外の庭に出て煙草を吸い、小用を足す。
部屋の戻ると、本棚の埃だらけの本を見たり、ビデオをみたりするが部屋には暖房がないので寒そうなそぶりをする。エアコンがないんですね?といつも訊くので、必要がない、寒ければ服を着こめばいいし、布団のもぐりこめばいい。冬が寒いのは当たり前のことだ。動いてそばの畑を耕せば温まる、とこたえるが納得しないようである。そして、テレビは壊れたままなんですね?と言いながら、リモコンのスイッチを押したりするが、電池もすでになくなっているのである。困らないんですか?とたずねるので、スマフォで用は足りるし、無くても困らないと言ってやる。それでも彼は四時間近く、過ごして帰る。よほど、この変人が気に入ったのか、彼に行き場がないのか?わからないが、自分は話し相手が出来てうれしい。
そこで感じるのは自分が時代に遅れているということであるが、逆に、あなたはエアコンを使うことが地球環境を破壊していることに気づかないのか?言ってやる。すると、それはそうですが・・・・、と答えながら自分の習慣を変える気はないらしい。
今年の夏が暑すぎたことも彼はしゃべり、マスコミはエアコンを使って熱中症から身を護りましょう、と訴え続けた。それによる環境破壊については口を閉ざしているのである。
こんな、騙し合いは止めろ!と言いたい。エアコンを使うのは病人のみ、除草剤の使用は許可制にしろ!と言いたいのである。